(抜粋)拙畑のクリが収穫時期に入りました。イガをこじ開けて実を取り出してみると、きれいなものもあれば、穴が開いたり糞だらけのものもあります。クリの実に被害を与えるクリシギゾウムシについて調べてみました。




毎年、9月に入ると拙畑のクリの木の収穫が始まります。
枝の広がりの面積だけあらかじめ雑草を刈っておいて、落下したものを拾います。
イガクリのままで落下するものもあれば、イガを枝に残して実だけが落ちてくる場合もあります。
見事な栗色の実が、、、とイガから取り出してみると穴が開いていたり、糞まみれだったりして、がっかりすることがしばしば。
もちろん、害虫被害の無いものを中心に頂きますし、被害のあった部分だけを切除したりします。
とはいえ、害虫の被害は少ないに越したことはありません。
筆者は、基本的に、無農薬を通したいと考えていますので、そのためには害虫の特徴を把握して対策を打つ必要があります。
害虫の正体は、どうやら、クリシギゾウムシらしいので、この虫について調べてみました。
例によってChatGPTに質問する形でその本性を探りました。
》》》》》》》》ここから》》》》》》》》
0)はじめに
クリシギゾウムシ(栗鷸象虫)はクリ果実の内部を食べる代表的な害虫とのことで、上掲写真で見られた
・クリの実の内部の大きな食害空洞
・粒状の虫糞
・白っぽい幼虫(写っていません)
・鬼皮の丸い穴
という組合せは、クリシギゾウムシの被害とよく一致するそうです。
1)基本情報
・和名:クリシギゾウムシ(栗鷸象虫)
「クリ」は寄主植物の栗。「シギ」は成虫の雌が持つ非常に長い口吻が鳥の鷸(シギ)の長いくちばしを連想させることに由来するそうです。「ゾウムシ」はゾウの鼻のように長い口吻を持つ虫という意味とのことです。つまり、「栗を利用する、シギのくちばしのような長い口吻を持つゾウムシ」という、かなり特徴をよく表した名前だそうです。
・学名:Curculio sikkimensis (Heller)
分類上は、昆虫綱:甲虫目(コウチュウ目):ゾウムシ科:Curculio 属。Curculioはラテン語のcurculio=ゾウムシ由来。sikkimensisはSikkim(シッキム)+ensisであり、「-ensis」は生物の学名で「~産の」という意味で使われるため、sikkimensis=シッキム産のという意味に。シッキムは現在ではインド北東部の州。(Heller)は命名者を表すそうです。
・英名:chestnut weevil(一般的)
意味は単純で、chestnut=栗、weevil=ゾウムシ。なお、英語圏には別種の「chestnut weevil」もいるそうです。
2)形態
成虫は、いかにも「ゾウムシ」という姿をしているそうです。
・体長:約8~10mm程度※
・体色:濃褐色~黒褐色
・体表には鱗毛がある
・細長い体
・非常に長い口吻を持つ(最大の特徴)
※)このサイズでは筆者の視力に引っ掛かりません。間近にいれば別ですが、クリの木の上部にいても気づかないはずです。
特に雌の口吻は非常に長いそうです。農林水産省の資料では、
・雄:体長約8mm、口吻約3.5mm
・雌:体長約10mm、口吻約8mm
とされているそうです。雌では体とほぼ同じ長さの口吻を持つことがあり、この長い口吻がクリの実に産卵するための「道具」になるそうです。
幼虫の特徴は、
・白色~淡黄色
・太め
・C字形に曲がる
・脚がほとんど目立たない
・頭部はやや褐色
というものだそうです。
成長した幼虫はおよそ12mm程度、あるいはさらに大きく※なるとされているそうです。
※)筆者が見かけるのはこのサイズが多いようです。
3)生態
クリシギゾウムシは、おおむね年1回発生するとのこと。
・夏:成虫が出現
土中で成長した成虫が、夏から初秋に地上へ現れるそうです。地域や資料によって多少差があるようですが、7月下旬~9月頃に成虫が見られるとのこと。
・雌がクリの実に産卵
雌成虫は長い口吻をクリの果実に差し込み、鬼皮や渋皮まで達する穴を開ける※ことができるそうです。
※)イガという防御構造の外側から、口吻を使って穿孔するようです。筆者は、てっきり、ふ化した幼虫が穿孔するのだと思っていましたが、間違いだったようです。
その後、その穴から卵を産むようです。1個のクリの実に通常2~8個程度の卵が産み付けられるそうです。
・幼虫はクリの実の中で生活する
卵から孵化すると幼虫はクリの実の内部にとどまり、その中身を食べて成長するそうです。
外から見ると一見正常でも、内部では幼虫がクリの実を食べていることがあるそうです※。
※)筆者はこの例を目撃したことが無いようです。
・虫糞もクリの実の中にたまる
幼虫は内部で食べながら糞をするため、その虫糞がクリの実の内部にたまるそうです。結果、
・クリの実の果肉
・虫糞
・食害による空洞
が同時に見られるとのこと。
・成熟するとクリの実から脱出
幼虫が十分に成長すると「このクリの実はもう食べ尽くした」という段階になり、クリの実の鬼皮に穴を開けて外へ出るそうです。
比較的きれいな丸い穴が残るようで、この脱出孔は直径2~3mm程度の円形とされているとのことです。
・土の中へ潜る
クリの実から出た幼虫は地面へ落下し、土の中へ潜るそうです。
・土中で越冬
土の中に潜った幼虫はそこで越冬し、翌年の春頃に蛹になるとされ、その後、成虫になるようです。
資料によっては、すべてが翌年に成虫になるわけではなく、より長期間土中で過ごす個体もあるとされているとのこと。
このため、一度発生すると翌年以降にも影響が続く可能性があるようです。
4)分布
日本国内では九州以北に分布するとされているようです。
国外では、
・インド
・中国
・朝鮮半島
・ロシア
などに分布が記録されているようで、日本だけの昆虫ではなく、東アジアから南アジアにかけて分布するゾウムシであるとのこと。
5)寄主植物
最も有名なのはもちろんクリ。ただし資料では、
・アマグリ
・クヌギ
・コナラ
・シラカシ
なども寄主植物として挙げられているそうです。クリだけに依存しているわけではなく、ブナ科の堅果類と関係の深い昆虫と考えることができるとのことです。
6)クリへの被害
被害は二段階。
・第一段階:産卵
雌成虫が長い口吻で穴を開けるため、小さな傷ができるとのこと。
・第二段階:幼虫の食害
こちらが本格的な被害で、幼虫がクリの実の中身を食べるため、
・果肉が減る
・空洞ができる
・虫糞がたまる
・腐敗しやすくなる
という状態に。
結果として商品価値も食用価値も大きく低下。虫が脱出した穴から、さらに微生物が入り、腐敗やカビが進むことも。
7)家庭菜園でできる対策
家庭菜園の場合には農薬に頼らない方法がおすすめ。
① 落ちたクリの実を毎日拾う
これは非常に重要。クリの実が地面に落ち、その中から幼虫が出て、土に潜るから。
したがって、落果を放置しないことは翌年以降の発生を減らすのに役立つそうです。
「収穫期には毎日、少なくとも数日に一度」は拾うのが理想とのこと。
② 被害果を地面に放置しない
虫食いのクリの実を「どうせ食べられないから」と木の下に捨てる※のは避けたほうがよいそうです。
※)筆者はやっていたかも、、、。
中にまだ幼虫がいれば土の中へ潜ってしまうため、被害果は、
・密閉して処分する
・適切な方法で廃棄する
など、幼虫が土に到達しないようにするのが基本。
③ 土を管理する
幼虫は土中で生活するため、冬季に土を耕すことで、幼虫や蛹が地表に出る可能性があるそうで、農林水産省も「冬季の耕起による土壌中の幼虫・蛹の駆除」が対策の一つとして挙げられているそうです※。
※)地表からおおむね10~25cm程度に潜むようなので、拙畑では難しいと思われます。
家庭菜園では木の根を傷つけない範囲で行う必要があり、深く掘り返しすぎるとクリの根に影響するので注意が必要。
④ 収穫後の温湯処理
農林水産省は「50℃・30分の温湯浸漬」を対策の一つとして紹介しているようです。
ただし、これは商品価値を護るための方策のようで、家庭菜園での意義は薄いように思われます。
《《《《《《《《ここまで《《《《《《《《
「被害果は次年度以降の肥やしに」と放置していた筆者は甘かったようです。
収穫期の栗拾いは、雨が降らない限りは、励行していますので、今後も続ければよいのですが、、。
クリの木の根元で害虫が越冬するとは、、、。
次に続きます。




コメントを残す