
庚申塚。
このシリーズでは大日山瞰川寺の境内にある石碑と御地蔵様をひとつひとつご案内しています。
今回は庚申塚(こうしんづか)です。前回の馬頭観世音の北側に並んでおられます。
向かい合った二匹の猿が浮き彫りとされています。
庚申塚は中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔のことをいうそうです。庚申講を3年18回続けた記念に建立されることが多いそうです。
塚の上に石塔を建てることから庚申塚と言われるそうです。写真でも確かに塚の上に塔が置かれています。
塔の建立に際して供養を伴ったことから庚申供養塔とも呼ばれるそうです。前に二つの塔のような石碑が並んでいます。何か彫られているようですが、写真からは読み取れません。再調査してみます。
庚申待(庚申講)とは、人間の体内にいるという三尸虫(さんしちゅう)という虫が、庚申の日の夜寝ている間に天帝にその人間の悪事を報告しに行くとされていることから、それを避けるためとして庚申の日(60日に一回巡ってきます)の夜は夜通し眠らないで天帝や猿田彦や馬頭観音や青面金剛を祀り、勤行をしたり宴会をしたりする風習だそうです。
隣の馬頭観世音は庚申講にも使われていたのかもしれません。
庚申塚には猿と併せて青面金剛が彫られていることが多いようです。青面金剛は病気平癒祈祷用に使われたそうですが、大日山瞰川寺の庚申塚の平らな面に彫られていた可能性もあるように思われます。
また、猿の彫刻を三匹とするものも多いようで、その場合には「見ざる、聞かざる、言わざる」を表すようです。が、大日山瞰川寺の庚申塚では二匹です。
「出会ったばかりの男女が、まだ親しくなれずにいる様子を表現していると解釈でき、恋の始まりのデリケートな状況を描写している」という状態を二匹の猿が表すという説もあるようです。
このシリーズはこちらに続きます(最新記事がアップされたらそちらが表示されます)。また、本シリーズの初回はこちらです。
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