LB02: シリーズ「無法者」 その2 「無法状態の社会を正す方法」を説いた人々

孔子、モーセ、ムハンマドを過去の偉大な立法者の一人として描いたジャン=バティスト・モゼー作(1827年)、ルーブル宮殿。こちらから転載させて頂きました。

昨今、法律を無視して我が道を押し進もうとする輩が日本でも様々な階層で増えている状況を嘆き、このシリーズを始めました。

前回は「無法者」が表す意味を確認しました。本シリーズでは、おそらく、Lawbreakers(法を破る人)が該当するのではないかと考えています。

さて、社会が無法状態に陥ってしまった際、すなわち、Lawbreakersがさまざまな階層に蔓延ってしまった状態を言うのでしょうが、古今東西、それを正す方法を説いた人々がいます。

今回は、そのような人々がどのような方針を唱えたか、俯瞰してみたいと思います。

以下は、例によってChatGPTに質問する形で調べてみた結果です。代表例です。

1)孔子(儒家思想)
主張
・法より「徳(モラル)」で統治すべき
・君主が正しければ社会は自然に安定する
無法状態の原因は「徳の崩壊」
方法
・礼(ルール)による秩序回復
・教育と徳治主義
⇒「法」と「礼」の違いを確認しました。孔子は「法だけで統治すると、人は罰を避けることしか考えなくなるが、礼で導けば自ら恥じて正しく行動する」と考えたそうです。
⇒孔子が正しいとすると、国のトップが無法者である場合にはかなりまずいことになりそうです。

2)韓非(法家思想)
主張
・人間は基本的に利己的である
・道徳ではなく「法律と罰」で統治すべき
無法状態の原因は「統制不足」
方法
・厳格な法(法治)
・重い罰と明確なルール
・権力集中
⇒権力が集中した先が「腐っていない」ことがどうのように保証されるのか、、、。

3)トマス・ホッブズ(近代政治哲学の出発点)
主張
・自然状態=「万人の万人に対する闘争」
・無法社会は本質的に戦争状態
方法
・強力な主権国家(リヴァイアサン)に権力集中
・秩序のために自由の一部を放棄
⇒韓非の思想に近いようです。

4)ジョン・ロック
主張
・無法状態でも一定の自然権は存在
・問題は「権力の暴走」
方法
・契約による政府設立
・権力分立・抵抗権
ホッブズと対照的に「権力の制限」で秩序回復
⇒契約を無視する無法者がトップに立つと、、、。分権と抵抗権の設定方法が肝要でしょうか?

5)マキアヴェッリ
主張
・無秩序は「弱い統治」が原因
・理想より現実的支配が重要
方法
・強い統治者(君主)の必要性
・必要なら恐怖も利用
⇒君主が低知性だったり精神疾患だったりするとどうするのでしょうか?

6)徳川家康(実務的成功例)
状況
・戦国時代=長期無秩序
方法
・武力統一+制度化
・参勤交代などで分権統制
・武士階級の固定化
「暴力の収束を制度に変えた」

7)まとめ(思想の軸)
① 道徳で治す(孔子)→ 人を変える
② 法で縛る(韓非・ホッブズ)→ 行動を制御する
③ 制度で安定させる(ロック・徳川)→ 仕組みで防ぐ
無法社会への処方箋は歴史的に「人を変えるか/力で縛るか/制度で固定するか」の三択に収束してきたということのようです。
⇒三択ではなく三並立は難しいのでしょうか?

次に続きます。

このシリーズの第一番目(前回)のポストはこちらです。同じく次回ポストはこちらです。

コメント / Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です