sc018: 「歯科治療で顔に発疹」の謎

乳幼児の発疹の例。このような発疹がお母さんの顔中に生じたそうです。こちらから転載させて頂きました。

これは近くの市に住む知り合いの男性から聞いた話です。

筆者の体験では、決して、決して、ありません。誤解されませんようにお願いする次第です。


その男性は昭和30年代生まれで90歳に近い母親の介護を自宅で行っているそうです。以下、男性のことをAさんと呼びます。


そのお母さんが近くのなじみの歯科医院で治療を受けた際の出来事だったそうです。

従来はお母さんが一人で歯科医院まで往復していたそうですが、足元が怪しくなったので、Aさんが往復に付き添うようになったとのこと。

Aさんは治療室に入らず、待合室で待機していたので、実際の治療内容は把握できなかったようです。

歯科医院からは「自分の歯がたくさん残っているのでフッ素コートを施しました。前回は半年前でした。」との説明を事後に受けたそうです。

お母さんと自宅に戻ったAさんはびっくりしました。

お母さんの顔に発疹が数十か所も生じていた為です。

歯科医院に行く前には無かった発疹です。


Aさんは、当たり前の対応だと筆者は考えますが、その歯科医院に電話をして「発疹が出たが心当たりはあるのか?」と問い合わせをしたそうです。

驚いたことにその歯科医院の最初の応答が「皮膚科に行ってください」だったとのこと。

時間的な因果関係は明らかな上に、「どんな治療を行ったのか」という問い合わせに対する対応がこれだったそうです。

次の応答が「訴えて下さって結構です」だったそうです。

Aさんは粘って「そちらでどんな薬品を使ったのか伝えないと皮膚科の医師も困りますよね」と、90歳近いお母さんを救急で皮膚科に連れて行く困難さを思い浮かべながら、最低限の情報を得るべく交渉を続けたそうです。


やっと手に入れた使用薬品情報が次の三種だったそうです。

1)プルオールゼリー歯科用2%
2)コンクールクリーニングジェル歯科用フッ素配合PMTCペースト
3)消毒用エタノール

発疹の経験が無いとおっしゃったお母さんに突発的に発生した発疹にAさんはとても心配になったそうです。

そこで、可能な限り、あらゆるところに電話照会を掛けたそうです。上記薬品情報を基に。並行してChatGPTにも。

(中間経緯を省略します)

お母さんの発疹は2週間くらいで消えたそうです。よかった、よかった。


読者の皆様のご参考までに、Aさんが教えてくれた照会結果を以下に列挙します。Aさんは当該県の専門家とChatGPTの回答を以って、しばらく様子を見ようと判断したそうです。

ア)当該歯科医院:発疹は食べ物※でも急激に出るものなのでまずはそちらを疑え。皮膚科へ行け。いやなら訴えろ。
※)そのお母さんには「普段の食事のアレルギーも無く、その時に通常とは異なるものを食したのでもなく、発疹の経験も無い」と当該歯科医院に伝えたそうですが、対応は変わらなかったようです。自分の責任の有無を確認する上でも症状を詳細に聞き取る姿勢が必要だったのではないでしょうか?

イ)当該市の市役所の医療担当窓口:専門ではなく詳細が分からないので、歯科医師会の会長に連絡させる。

ウ)当該市の歯科医師会会長:フッ素コートで発疹は絶対にでない。自分の患者で出たことが無い。小学校では生徒全員に塗布している。

エ)当該県の歯科治療専門家:クリーニングジェルにはクロルヘキシジンが含まれている。それが治療中に顔に飛散することがあり、発疹が生ずる可能性はある。数日で消えるはずだが、皮膚が敏感な人の場合には長引くかもしれない。

オ)ChatGPT:同上。

専門家と言われる人であっても、困っている人に寄り添って問題解決に当たる意識の高低、および専門的な(危険性に関する極めて基本的な)知識の量、これらに大きな差異があることが判明しました。

専門家の一部がリスクを知らない、これは大いなる問題ではないかと痛感した次第です。

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