

筆者は修理が好きな人間です。
専門家ほどに完璧な修理を行う技能はないのですが、部品交換程度で済みそうな修理は積極的にトライします。
最近、90歳になる母親が自分のミシンの状態を盛んに問いかけるので、修理に着手しました。
67年前に嫁入り道具として持ってきたブラザー社製のミシンです。
筆者も、数年前までは簡単な縫い仕事に利用していたのですが、最近はベルトが空回りするようになってしまい、放置状態でした。
ベルトの更新を検討し始めた際、「新しいベルトを買ってあるはず」と母親が言い始めたので、探してみると、(どの時期に新品だったか分からない)未使用のベルトが見つかりました。
ネットでベルト交換の動画を探し出し、それを参考に修理に着手しました。
そもそも、機械全体が「重い」という印象でしたので、各所に潤滑油を吹きかけたところ、動きが軽くなりました。
ベルトについては「新品のベルトの場合には2cm短くする」旨の情報を得ていましたが、安全を見て、5mm⇒15mmと二度に分けてカットしました。
結果、無事に復活しました。
動作テストとして、小学校の頃の宿題の一つだった「タオルを雑巾にする」という初歩中の初歩を試みました。
最初は下糸が強すぎたのですが、上糸の張りを調整したところ、ちょうどよくなりました。
にしても、1960年ころのブラザーミシン、恐るべしです。この程度の修理作業で復活するということは、元々の構造設計や部品がきちんとしているという証拠です。
家庭用途であれば100年以上使えるのではないでしょうか?
1990年代にニューヨークに住んでいた友人が借りていた住宅、持ち主はイタリア系の人だったようですが、その時点で建築後130年と聞きました。木造でした。
ミシンと対話しながら、マンハッタンまで通勤1時間のその邸宅と「大事に使う」ことの意義を嚙み締めた次第です。
ちなみに、上掲写真の背景にあるカーテンは筆者が大学生のころに東京の下宿で使っていたものです。




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