pst01: 連載「害虫の研究」01_ゴマダラカミキリ

(抜粋)拙畑の柑橘類に大きな被害を与えたゴマダラカミキリについて調べてみました。

畑のゼットン、ゴマダラカミキリ。こちらから転載させて頂きました。
こちらが見慣れた光景。こちらから転載させて頂きました。


 小学生のころ、カブトムシを探して近隣の野山に出かけました。カブトムシやクワガタに出会わなかったとき、この虫を見つけて「成果なし」を免れたことがありました。

 また、ウルトラマンを完全に倒した初の怪獣であるゼットンを彷彿とさせる姿※にも惹かれていました。
※)ゼットンの背中の甲羅はゴマダラカミキリをモチーフにしたようです。

 以来、親近感を持っていたのですが、ここ数年間に拙畑のミカンの木を連続して多数枯らしてくれたので、現在は、害虫の筆頭と位置付けています。

 筆者は、従来、畑の害虫に対しては被害をもたらすものにも鷹揚に※付き合ってきましたが、このゴマダラカミキリだけは「憎しみの対象」となっています。
※)祖父の教えです。

 高齢者の両親が冬の楽しみとしていたミカン、それを大量に生産してくれる果樹を次から次への枯らしていったからです。

 例によってChatGPTに質問する形でその本性を探りました。

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 ゴマダラカミキリは、カンキツ類の栽培において最も警戒すべき害虫※の一つだそうです。
※)子供のころの筆者の周囲にはミカン畑もありました。農家にとっては要注意の害虫だったということですね。

1)概要
・和名:ゴマダラカミキリ
・学名:Anoplophora malasiaca
※)anoplophoraは「(カブトムシやクワガタのような)武器を持たない」という意味のようです。malasiacaは「マレー地方の」を意味するようです。
・英名:White-spotted longicorn beetle(White-spotted longhorn beetle)※
※)白い斑点の長い角(触覚?)を持つ甲虫という意味でしょうか?
・分類:コウチュウ目(甲虫目)・カミキリムシ科

 成虫は黒い体に多数の白い斑点があり、長い触角が特徴。日本ではカンキツ類だけでなく、イチジク、カキ、ヤナギ、ポプラなど多くの樹木にも寄生するそうです※。
※)ですが、ゴマダラカミキリは柑橘類を特に好むようです。拙畑でもウメ・カキ・クリ・スモモなどの果樹は被害がほとんどありません。ゴマダラカミキリは柑橘類の樹皮・樹液・根元を好むようです。

2)分布
 日本では北海道南部・本州・四国・九州・沖縄に広く分布。特に温暖な地域のカンキツ園では重要害虫。

3)一生(生活史)
 一般的には1~2年で一世代
(ア)成虫(6~8月頃)
 梅雨明け頃から夏に多く見られる。樹皮をかじって樹液を吸い、交尾後に産卵。

(イ)産卵
 雌は地際(根元付近)から30cm程度※までの樹皮をかじり、その傷へ1個ずつ卵を産む。
※)筆者はゴマダラカミキリ対策の一環として薬品を地際に塗布していたのですが、もう少し上までと付すべきでした。「効く」と言われる薬品を用いているのに被害が収まらなかったことを不思議に感じていましたが、この新しい知見は得心できるものです。

(ウ)幼虫
 孵化すると木の中へ入り、形成層→辺材→心材と食い進む。ここが最も被害の大きい時期。

(エ)蛹
 木の内部で蛹になる。

(オ)羽化
 翌年または翌々年の初夏に丸い脱出孔※を開けて外へ出る。
※)枯れた柑橘類の根元にこれが見られます。ゴマダラカミキリによる枯れ死であることがこの穴で分かります。

(カ)木くず(フラス)が出る時期
 幼虫は木を食べ続けるため、ほぼ一年中木くずが出る可能性があるが、特に春~秋は活動が活発で、大量の木くずが出やすくなるとのこと。
 冬は活動が鈍るため木くず排出量が少なくなることがある。

(キ)幼虫の潜伏期間
 通常は約1年だが、木の状態や気温によっては約2年間木の中にいることもある。
 そのため、一度侵入すると駆除が難しい。

4)産卵孔と脱出孔の違い※
※)筆者はこの違いを認識していませんでした。失敗の原因はここにありそうです。
(ア)産卵孔
・雌が樹皮を噛んで作る。
・長さ5~10mm程度。
・楕円形またはT字状。
・樹皮だけの浅い傷。
 見つけても中に幼虫がいるとは限らない。

(イ)脱出孔
・羽化した成虫が出てきた穴。
・直径約1cm。
・ほぼ真円。
・木の奥まで貫通。
 この穴は「すでに成虫が出てしまった」ことを意味するとのこと。

5)木くず(フラス)
 最も分かりやすい被害のサイン。特徴は以下の通り。
・おがくず状
・糞が混じる
・茶色
・根元へ大量にたまる

 新しい木くずが毎日出ているなら、幼虫が生きている可能性が高い。

6)予防方法
 重要なのは「産卵させないこと」と「幼虫の早期駆除」。

(ア)成虫を捕殺
 6~8月に見つけたら捕殺する。最大の効果※。
※)励行していましたが、、。

(イ)根元を観察
 週に一回程度、木くずがないか確認。

(ウ)幹を保護
 根元へ防虫ネットや幹巻き資材を巻く方法※。近年よく利用されているとのこと。
※)これは試みる価値がありそうです。

(エ)樹勢を保つ
 弱った木ほど産卵されやすい※ため、
・適切な施肥
・適切な剪定
・排水改善
も予防に。
※)摘果をしなかったため、大量の成果が木を弱らせ、その翌年が狙われていたのかもしれません。

(オ)幼虫の早期駆除
 木くずを見つけたら
・針金を穴へ入れる。
・専用薬剤を注入する。
 早期ほど成功率が高くなるとのこと。

(カ)根元の雑草を放置しない
・雑草を放置すると、ゴマダラカミキリにとって産卵しやすい環境(鳥などの外敵から見えにくい、落ち着いて樹皮をかじる、産卵後の飛翔も容易など)になる可能性がある。
・一方で、根元をきれいに除草しておくことは、産卵の抑制や産卵痕の早期発見に役立つと考えられている。 

《《《《《《《《ここまで《《《《《《《《

 産卵孔を発見して対処する(そのために草刈りを励行する)、根元を物理的に保護する、などはこれまでの手抜かりでした。

 対策を強化してゴマダラカミキリを憎む状況から脱出したいものです(笑)。

 に続きます。

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