(抜粋)前回はドイツが「人間の賢明さ」ではなく「制度の堅牢さ」に民主主義の維持を委ねているという基本思想が、公共放送にも反映されていることを知りました。そこで、日本には見られない民主主義の堅牢さがあるのは、ドイツだけだろうかと考え始めた次第です。


前回は、ドイツ民主政が衆愚に陥らないための手立ての一つとしている「公共放送の仕組み」を調べてみました。
ドイツが「人間の賢明さ」ではなく「制度の堅牢さ」に民主主義の維持を委ねているという基本思想が、そこにも反映されていることを知りました。
そこで、日本には見られない民主主義の堅牢さがあるのはドイツだけだろうかと考え始めた次第。
よって衆愚対策に秀でた国のトップスリーを調べてみました。
例によってChatGPTに質問する形で調査しました。
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0)「衆愚対策」の定義
「衆愚対策」を「多数派の感情や短期的な世論に政治が引きずられすぎないようにしつつ、民主主義そのものは維持する制度」と定義することにします。
1)ChatGPTによるベスト3
1位:スイス(直接民主制と「熟議・連邦制・権力分散」の組合せ)
2位:ドイツ(基本法による民主主義の自己防衛)
3位:ノルウェー(高い政治参加+比例代表+強い制度的信頼)
なお、これは一般的な「民主主義ランキング」ではないそうです。EIU※の2025年民主主義指数なら、1位ノルウェー、2位ニュージーランド、3位デンマーク。
※)イギリスの定期刊行物『エコノミスト(Economist)』の調査部門。
ここで評価されているのは、「民主主義が衆愚政治に転落しにくい仕組み」とのこと。
2)1位 スイス
スイスを最上位とした理由は、直接民主制を採用しているにもかかわらず、それを単純な「多数決」にしていないことだそうです。
具体的には、
・連邦制による権力分散
・二院制
・国民投票
・国民発議
・多党制
・連立による合意形成
・地方自治
の組合せとなっているとのこと。
これは
「国民に最終決定権を与える」+「一時的な多数派が政治を一気に動かせない」
という構造※になっているということだそうです。
※)筆者は理解できていないので改めて深掘りしてみたいと思います。
「国民は愚かだから専門家に任せる」という発想とは正反対で、国民の判断を尊重しながら、判断を急がせない仕組みとのこと。
3)2位 ドイツ※
※)すでに俯瞰しています。
「衆愚によって民主主義そのものが破壊されることを防ぐ」という一点では、ドイツはおそらく世界でも最強クラスだそうです。
「ワイマール共和国→ヒトラー→全権委任法」への反省から生まれていて、戦後のドイツ基本法には、
・基本的人権の強い保障
・連邦憲法裁判所
・権力分立
・建設的不信任
・政党の憲法忠誠
・違憲政党の禁止
・憲法の核心部分を改正できない「永久条項」
などが盛り込まれているそうです。
これは
「多数派が多数決で民主主義を廃止すること」を許さない
という設計※とのこと。まさに「民主主義の自己防衛」。
※)ChatGPTとの質疑応答により筆者は、一応、理解しているつもりですが、、、(笑)。
V-Dem※の研究でも、ドイツは「熟議民主主義(deliberative democracy)」の評価が高い国の一つに位置づけられているそうです。
※)スウェーデンのヨーテボリ大学政治学部に本部が置かれている独立研究所。
4)3位 ノルウェー
ノルウェーは、ドイツとはタイプが少し違うそうです。
ドイツが「危険な多数派から民主主義を守る」ことに非常に力を入れているのに対し、ノルウェーは「そもそも極端な多数派が形成されにくい政治文化・制度」が強みだそうです。
比例代表制、多党制、議会中心の政治、社会的信頼、透明性などが組み合わされているとのこと。
EIUの2025年民主主義指数ではノルウェーが世界1位で、北欧諸国が上位を占めている※そうです。
※)この背景を理解したいと考えましたので、改めて深掘りしてみたいと思います。
5)「衆愚対策」の意味による順位変動
(A)「多数派が暴走して民主主義を壊すことを防ぐ」
この評価関数の場合には
ドイツ > スイス > ノルウェー
だそうです。
(B)「国民が感情的な多数決に流されず、熟慮して決定する仕組み」
この評価関数であれば
スイス > ノルウェー > ドイツ
も十分可能だそうです。
(C)「国民の政治的判断能力そのものを高める」
これを含めるのであれば
北欧諸国+スイス
が非常に強くなるそうです。
6)まとめ
プラトンの問題提起は「民衆に政治を任せるな」という単純な話だそうですが、現代の民主主義はむしろ、
「民衆の意思を否定せずに、民衆の一時的な感情が国家を破壊することをどう防ぐか」
という方向に制度を発展させてきたそうです※。
※)日本の民主主義を未熟と見る向きからは、この辺りが俎上に上らない点を指摘しているのかもしれません。ですが、筆者の目に留まるのは「民主主義の経験不足」という論調だけで、論理的な指摘が見いだせないように思われます。
その意味で、スイスとドイツは正反対の方法で「プラトンの問題」に答えている国として比較すると、非常に興味深いそうです。
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ということなので、次回はスイスの衆愚対策を見てゆくことにします。
次に続きます。




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