(抜粋)「小学生の夏休み自由研究」を取り上げていた夕方のニュースを目にして、少しですが、感じたものがありました。そこで、夏休み自由研究の実態を調べてみることにしました。

本シリーズでは筆者の視点から「科学者や技術者を育成する上で必要では?」と考えられる点を列挙してきました。
現在の初等教育における科学技術教育が質と量の両方で不足している※のは明らかです。
※)「科学技術教育に成功している外国の例と比較して」という意味です。
ですが、小学生や中学生※はただでさえ忙しい毎日を送っています。
※)多数の中学生の自習に付き添う機会を、最近、数日間にわたり頂戴しました。分厚い演習書を「塾の夏季講習までの宿題」と手にしていた姿が脳裏に刻まれています。また、社会ではポーランド回廊とかASEANに関する歴史問題を3年生がこなしていました。筆者の若いころは高校世界史でも触れられなかった領域です、悪いことではないのですが、中学生の多忙度を感じ入った次第。
その「忙しさ」に「追加」で新規を押し込むことは無理ではないかと考えていました。
その解決策を考え続けて1年弱、未だに答にたどり着けません。
ところが、最近の夕方のニュース※で「小学生の夏休み自由研究」を取り上げていて、それを目にしました。少しですが感じたものがありました。
※)以前にご案内したように、筆者はテレビを見ることはほとんどありませんが、夕食を親と共にする際に「親のテレビ」に付き合う場面はあります。
そこで、夏休み自由研究※の実態を調べてみることにしました。
※)以前にご案内しましたが、世の中にはとても立派な夏休み自由研究を仕上げる小学生もいます。
例によってChatGPTに質問する形で調査を進めました。
》》》》》》》》ここから》》》》》》》》
0)はじめに
文部科学省などが全国の小学生の自由研究を集計した「公式の全国統計」は、ChatGPTが確認した範囲では見当たらないようです。
一方、民間調査にはかなり参考になるものがあるそうです。
1)アイデムの調査結果
特に分野別の割合が明確なのは、2019年のアイデム「子どものキャリア観に関する調査」とのこと。小学校2年生~中学校3年生※の子どもがいる保護者を対象に、実際に取り組んだ自由研究のテーマが調べられているそうです。
※)自由研究課題がある中学校ばかりではないようですが、、。
対象学年全体の総計は以下の通り。
・理科系(動植物観察、科学実験など) 28.4%
・図工系(工作、絵画、美術作品など) 27.0%
・社会系(地理・歴史、仕事調べなど) 12.4%
・家庭科系 5.8%
・国語系 5.2%
・パソコン・ホームページ作成など 4.3%
・その他・覚えていない等 16.9%
学年による傾向は次の通り。
・小2~3:図工系が44.6%と圧倒的
・小4~6:理科系30.0%、図工系27.6%、社会系15.9%
・中1~3:理科系30.7%、図工系18.4%、社会系21.3%
小学校低学年では「工作」が中心。高学年になると理科・社会の「調べる・観察する・実験する」タイプが増えるという傾向。
2)2024年の「いこーよ総研」の調査
これには小学生が含まれる調査のようですが、
・工作・ものづくり:約44%
・生き物(動物・昆虫・植物)の観察:17%
・絵・造形などのアート:13%
上記(1)とは分類方法が違うものの、工作・ものづくりが非常に多いことは共通しているようです。
3)2026年の楽天の調査
こちらでも「工作・ものづくり」が約4割を占めたと報告されているそうです。
4)まとめ
小学生の自由研究は、
① 工作・ものづくり
② 理科・自然(生物観察、実験など)
③ 社会(地域、歴史、仕事など)
④ 芸術・家庭科・国語など
という構成になっているようです。
《《《《《《《《ここまで《《《《《《《《
当然ながら、小学校の授業科目を反映した内容となっているようです。
小学生個人が独自で行うというよりは、周囲の大人の補助※もあるのでしょうが、その大人たちの志向も反映されるように考えられます。
※)上述のテレビニュースでは「must」扱いでした。
さらにはお助け商売(?)も、当然ながら、あるようです。Google検索で上位に現れたものは以下の通り。
・ベネッセ
・本田技研
・学研×朝日新聞
・NGK
・廣池学園
小学生たちに科学技術教育的な課題を今以上に取り上げてもらう余地はあるのでしょうか?
このシリーズはこちらに続きます。また、このシリーズの初回はこちらです。




コメントを残す