ste25: 科学技術教育について 25 詰め込みの回避

小学生も忙しい。こちらから転載させて頂きました。

本シリーズでは私の視点から「科学者や技術者を育成する上で必要では?」と考えられる点を列挙してきました。

既に実施されている教育手法の紹介もあり、独自視点からの必要性の主張もあり、というシリーズでした。

教育方針とも言える観点にも触れてきたつもりです。


ですが、正直なところ、「盛り沢山」です。

詰め込みは良くなく、弊害を招きます。科学技術教育も然りです。


私が思うところ、育成年代の青少年は「伸びる時には伸びる」という特性を皆備えています。驚くほど急速に伸びます。

伸びる時は「意欲的になった時」です。

その時にはスポンジが水を吸い込むように様々なことが身に付きます。

ただ、そのタイミングに「高質なものが提供される」環境にあるかどうかが大切です。(※)

※)私は米国大学に2年間滞在した際、米国人学生が大学院後半からとんでもなく大きく伸びる場面を多数目撃しました。意欲と環境の掛け算がこのタイミングで訪れたのではないかと勝手に推察しています。


他方、私個人は強固な「エリート教育反対論者」です。

エリート教育ほど無意味で非生産的で破壊的なものは無いと信じている者です。ですから「詰め込みの回避」は必要不可欠と考えています。


科学技術教育の理想からは「若い頃からエッセンスに触れて欲しい、吸収して欲しい、知性を伸ばして欲しい」という教育的願望が生じますが、(ただでさえ忙しい)育成年代の過負荷につながる可能性もあります。

悩ましいところです。


ただ、「時間的制約のある中」で「育成年代にエッセンスを吸収して知性を伸ばしてもらう」を両立させる方法が、論理的考察から導かれます。

それは、最重要エッセンスをひとつか二つに絞り込んだ上で触れてもらうということです。

絞り込みは教育者の課題となるはずです。その末席を汚していた私はこれにどのような回答を与えるべきでしょうか?

時間的制約の無い育成年代の若者、すなわち科学技術の分野を専門とすることを決心した若者には「よい環境を与える」だけが選択肢となるはずですが、、、。

このシリーズはこちらに続きます。また、このシリーズの初回はこちらです。

コメント / Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です