(抜粋)プラトンの民主制に対する危惧、これに対する北欧の回答は「民衆が暴走しにくい社会を作る」であり、その第一に置かれるのが教育とのこと。その象徴とされるデンマークのフォルケホイスコーレについて調べてみました。

前回は、北欧諸国の民主制についてその設立背景を調べてみました。
プラトンの民主制に対する危惧、これに対する北欧の回答は「民衆が暴走しにくい社会を作る」で、その第一に置かれるのが教育とのことした。
そこで、その象徴とされるデンマークのフォルケホイスコーレ(民衆の民衆による民衆のための成人教育機関)について調べてみました。
例によってChatGPTに質問する形で調査しました。
》》》》》》》》ここから》》》》》》》》
0)はじめに
デンマークのフォルケホイスコーレ(Folkehøjskole)は、日本の学校制度とかなり発想が違うそうです。そのカリキュラムを理解するには、まず「何を教える学校なのか」を押さえるのが重要なのだそうです。
1) そもそも固定された全国カリキュラムがない
フォルケホイスコーレには、通常の学校のような全国共通の学習指導要領・試験・成績・学位が無いとのこと。各学校が、自校の理念に従って授業内容を決めるそうです。
現在はデンマークに約70校あり、200~250以上の多様な科目から選べるようです。
2)科目
現在のフォルケホイスコーレの科目は概ね次に挙げるようになるそうです。
(ア)人文・社会系
・歴史
・哲学
・倫理
・宗教
・文学
・心理学
・政治
・社会科学
・ジャーナリズム
(イ)芸術・創作系
・絵画
・写真
・デザイン
・建築
・工芸
・服飾
・映画
(ウ)音楽・舞台芸術
・音楽
・合唱
・演劇
・ダンス
(エ)自然・科学系
・自然科学
・生物
・環境
・持続可能性
・数学
・アウトドア
(オ)スポーツ・身体
・スポーツ
・体操
・サイクリング
・カヤックなど
(カ)生活・食
・料理
・健康
・ライフスタイル
などとのこと※。
※)農民のための学校とのことですが、科目に農業や工業が無いのですな。
3)フォルケホイスコーレの特徴
単に「好きな科目を勉強する学校」ではないそうです。
法律上、授業は広く一般的な性格(broad, general nature)を持つことが求められており、専門科目を学ぶ場合でもそれを社会や人生のより大きな問題と関連づけて考えることが重視されているそうです※。
※)日本の受験勉強とは真逆の方向性ですな。
例えば、環境問題を学ぶ場合には、「環境技術」という専門知識だけで終わらず、「人間は自然とどう付き合うべきか」、「持続可能な社会とは何か」、「自分は社会にどう関わるのか」といった問題まで考えるという発想なのだそうです
4)「授業」と「共同生活」が一体
フォルケホイスコーレは全寮制。したがって、
朝の集会・歌
↓
専門・選択科目
↓
共通授業・討論
↓
食事
↓
課外活動・交流
という生活そのものが教育に。
フォルケホイスコーレの教育理念は公式資料に謳われていて、
・life enlightenment(人生についての啓発)
・public education(公民教育)
・democratic education(民主主義教育)
と謳われていて、これらが非常に重要なのだそうです。
5)「民主主義教育」を含むカリキュラム
これはデンマークの民主主義と直結。例えば政治・社会問題について、
先生が正解を教えるというより学生同士が話す
↓
自分とは違う意見を聞く
↓
自分の意見を説明する
↓
場合によっては意見を変える
ということプロセス自体が教育に。
そのため、討論・対話・共同生活が非常に重要。
6)日本の高校・大学との違いを言語化
次のようにまとめることができるようです。
・日本の一般的な学校:「何を知っているか」を測る
・フォルケホイスコーレ:「何を考えるか」「他人とどう話すか」「社会の中でどう生きるか」を育てる
これはグルントヴィ(N.F.S. Grundtvig)の19世紀の教育思想から来ていて、そもそも「試験に合格するための学校」ではなく、民主社会を担う市民を育てるための学校として発達したもの。
7)国民皆兵との関係
デンマークでは18歳以上の男性には兵役義務があり、女性は2025年から徴兵対象となる制度に変更され、2026年8月現在、男女とも原則として徴兵対象なのだそうです。
ただし、実際には必要人数を抽選などで選ぶ仕組み。
グルントヴィの教育思想が徴兵制度から生まれたという直接的な因果関係は無く※、19世紀デンマークでは国民軍・普通選挙・農民教育・協同組合などが相互に影響しながら、「国民が国家を支える」という社会が形成されていったそうです。
※)確かに、いわゆる「兵隊」にはなりにくい人材を「個を磨く」で育てる教育と推察しました。
《《《《《《《《ここまで《《《《《《《《
「国民が国家を支える」という考え方ですが、その国家自体が「健全な民主主義」であると国民が思えるのであれば、身を挺する覚悟もできそうな気がします。
織田信長に抵抗した一向一揆も同じだったのかもしれないと考えたりしました。
フォルケホイスコーレの深掘りを進めてみます。
次に続きます。




コメントを残す