
観世音菩薩。
このシリーズでは大日山瞰川寺の境内にある石碑と御地蔵様をひとつひとつご案内しています。
今回は観世音菩薩です。
『観音経』などに基づいて広く信仰・礼拝の対象となっているそうです。また、『般若心経』の冒頭に登場する菩薩でもあり、般若の智慧の象徴ともなっているようです。
ここで、観音経(かんのんきょう)とは、『妙法蓮華経(法華経)』の第25章にあたる『観世音菩薩普門品(かんぜおんぼさつふもんぼん)』のことだそうです。観音菩薩を一心に念じ、その名を唱えることで、人々が苦難や災難から救われると説かれていて、現世利益の性格も持つ『慈悲の経典』として、広く読誦されているとのこと。
また、般若心経※とは、空の理法をさとることが根本思想とされる大乗仏教の教理が、短いこの一巻の中にすべて納まっているといわれてきた経なのだそうです。空の理法とは仏教全般に通ずる基本的な教理だそうです。大乗仏教は、ご存じの通り、中国を経由して日本に伝わった仏教の事です。
※)私は小中学生のころ、曾祖母と同居していました。その曾祖母が夕方になると仏壇の前で唱えていたのが般若心経でした。部活動の無かった小学生の頃は帰宅すると毎日のように般若心経を耳にしていました。意味を理解していた訳ではありませんが、曾祖母の唱える音は私の体に刷り込まれたようです。
全くの余談ですが、私は自分の博士論文の冒頭に「色即是空・空即是色」に該当するような文言を記した記憶があります。論文にとっては蛇足だったかもしれませんが、当時の私の心境を正直に残しておきたかったのだと思われます。
「般若(はんにゃ)の智慧」とは、仏教における「すべての事物や道理を明らかに見抜く深い智慧」を指すのだそうです。これは、単なる普通の知恵とは異なり、 無常・苦・無我といった諸法の真実を直観的に理解し、物事を全体的に把握できる究極の悟りの智慧で、仏陀の境地に至るために不可欠なものとされるそうです。
般若の智慧は科学技術における理性に通ずるものがあるように感じます。
であれば、科学や技術を極めようとする人にはお勧めのお地蔵様ということになります。
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