
昨今、法律を無視して我が道を押し進もうとする輩が日本でも様々な階層で増えている状況を嘆き、このシリーズを始めました。
さらに最近、皇室典範の改正の是非が世間の耳目を集めています。法案が荒唐無稽※という批判も少なくないようです。
※)このような法案が国会に提出されること自体に無法者の影を感じます。
筆者は、今上天皇に対して特段の意見※を持つ者はありませんが、明仁上皇には三つの意味で好感を抱いています。
※)皇太子時代の越後駒ケ岳登山※※で下りの際に通常ルートを選択されたと聞き、そのルートで大いにへこたれた経験を持つ筆者として尊敬の念を持ったことはあります。
※※)平ヶ岳だったかもしれません(笑)。
ひとつめは、島田市にご縁のある小谷正雄東京大学・東京理科大学名誉教授が明仁上皇の教育係を務めていたという事実。
ふたつめは、天皇時代の明仁上皇が中小企業を視察された際に女性従業員の説明に耳を傾けておられる様子の動画を筆者は見る機会を得たのですが、その場面での明仁上皇の真摯度合いが格別だったという筆者の感想。
みっつめは、2010年ワールドカップで日本代表がノックアウトステージでパラグアイにPK戦で敗れた試合を熱心にご覧になっていたという情報。
ですので、今上天皇や明仁上皇を「無法者」と筆者が見ることは微塵もなく、その対極に位置する人物たちと考えています。
ですが、最近の皇室典範改正の混乱を憂う識者の中に「天皇公選制」という未来の選択肢を示す人がいることを知りました。筆者の旨には、そもそも、「国家の象徴的な存在を公選する」とはどういうことかという疑問が湧いてきました。
そこで、ドイツの大統領※の選ばれ方を調べてみようと思い立ちました。
※)標題から「筆者がドイツ大統領を無法者と考えている」と誤解されませんように。おそらくは無法者の対極に位置される方かと。
ワイマール憲法下で無法者の筆頭ともされるヒットラーを生み出してしまったドイツが、どのような制度改革を施したのか、この点にも興味が惹かれました。
以下、例によってChatGPTに質問する形で調査を進めました。
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1)概要
ドイツの大統領は国民の直接選挙で選出されるのではなく、特別に設けられる「連邦大会議」※によって選出されるそうです。
※)連邦議会(日本の国会に相当)とは別組織のようです。
議院内閣制のもとで大統領を政治的中立の立場に置くことを目的としているそうです。
2)連邦大会議(Bundesversammlung)とは
大統領選挙のためだけに招集される特別な機関です。構成員は次の2つから。
・連邦議会(下院)の全議員
・各州(ラント)が選出する同数の代表者
例えば、連邦議会議員が630人であれば※、州代表も630人となり、合計1,260人で投票。
※)日本の衆議院議員に相当する連邦議会議員の人数は実際に630人※※のようです。日本の衆議院の議員数を減らそうとしている人たちがいますが、それよりもだいぶ多い人数ですな。議員数減を唱える人々の目には外国の例が入らないのでしょうか?
※※)ドイツでは2023年の選挙制度改革で議員数を減らしたようですが、「多数派政党の過剰を削った」という変更だったようで、小政党を切り捨てるのではなく、「有権者が投じた政党票の比例性」を重視する判断を憲法裁判所が下したようです。
州代表には州議会議員だけでなく、著名なスポーツ選手、学者、芸術家、俳優などが選ばれることもあるそうです。
3)大統領の選出方法
連邦大会議の中の秘密投票。
・第1回・第2回投票では全構成員の過半数(絶対多数)で決定。
・第3回投票では最も多くの票を得た候補(相対多数)が当選。
通常は第3回までには必ず大統領が決まるようです。
4)任期
大統領任期は5年。
再選は1回まで認められているため、最長10年間務めることができるとのこと。
5)なぜ国民が直接選ばないのか
ドイツでは第二次世界大戦後に制定された基本法(憲法)により、大統領には政治的権力を集中させない制度が採られたそうです。
1933年1月30日に大統領パウル・フォン・ヒンデンブルクが大統領権限を用いてアドルフ・ヒトラーを首相に任命※し、その後独裁体制へ移行した歴史があり、その反省が背景にあるそうです。
※)保守派指導者たちが「ヒトラーを首相にしても制御できる」と考えて推薦した結果、大統領権限で任命したというのが実態だそうです。
このため現在のドイツでは、
・大統領:国家元首として国を代表し、法律の公布や首相任命などを行うが、実際の政治運営にはほとんど関与しない。
・首相:政府を率い、政治・行政を実際に運営する。
という役割分担になっているそうです。
以上の説明だけだと「なぜ直接選挙としないのか」の理解に苦しみます。以下の補足が必要です。
直接選挙で大統領が選出される場合、国民は「自分たちが直接選んだのだから、もっと政治を動かしてほしい。」と思うようになる危険性があるのだそうです。また、首相との対立も生まれ易いと考えたようです、制度の設計者は。
直接選挙で選ばれた大統領の権限が強く制限されている他国の例もあるようですが、ドイツはヒトラーの経験を踏まえて大統領権限の抑圧に加えて「間接選挙」という安全装置を埋め込んだようです。
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次に続きます。
このシリーズの第一番目のポストはこちらです。同じく前回ポストはこちら、次回ポストはこちらです。




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