
発電機を体験する電気工学科学生。背広にネクタイですね。こちらから転載させて頂きました。

MITの象徴であるグレートドーム。こちらから転載させて頂きました。
このシリーズでは世界の様々な科学技術アカデミーを紹介しています。
第十四回目はマサチューセッツ州ボストンの隣町ケンブリッジにあるマサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT、1861年創設(学生受入れは1865年から))です。
GROKさんのランキングでは全米トップ(史上最高)とのこと。
学費の年額も$61,990と高額です。
私が、以前にMITを訪問した際、ボストンの街中のレストランで多くの若者がアルバイトとして給仕をしていましたが、「学費を稼ぐ」のが目的と言っている人もいました。大変ですね。
ノーベル賞受賞者やチューリング賞受賞者を多数輩出。サイバネティクスや機械学習の基礎を築いたとされます。例によって、戦後の実績について取り上げるのには時期尚早としてこのシリーズでは割愛します。主要な実績は以下の通り。
1)工学教育の革新
MITでは機械工学、電気工学、化学工学などの分野で先進的なカリキュラムが確立されたそうです。実践的な「ハンズオン」教育(座学だけでなく実際に手を動かして学ぶ教育方法)が重視され、産業界との連携も強化されました。創設者のウィリアム・バートン・ロジャース(William Barton Rogers)は科学と工学の融合を重視したそうで、応用研究が推進されたとのこと。1880年代には米国初の電気工学科が設置されたとのことです。
2)電気工学と通信技術
1920年代から1930年代にかけてアナログコンピュータ(微分解析機)が開発され、複雑な数学的問題を解くための先駆的な技術となり、後のコンピュータ科学の基礎となったそうです。また、電気工学部門は無線通信や電力システムの研究でリードしたとのこと。高速写真技術(ストロボスコープ)もここで開発され科学や工学に応用されたそうです。
3)化学、航空工学、材料科学
化学工学では、ウォーレン・K・ルイス(Warren K. Lewis)により現代化学工学の基礎が築かれ、石油精製やプロセス工学の発展に貢献しているそうです。また、航空工学の先駆者として風洞実験や飛行力学の研究が進められ、航空産業の発展を支援したそうです。材料科学では、金属やセラミックの特性研究が進められ、産業応用に繋がる基盤が構築されたとのこと。
4)産学連携と技術革新
ゼネラル・エレクトリック(GE)やAT&Tなどの企業との密接な連携を通じて技術の商業化を推進したため、卒業生は多くのスタートアップや技術企業を設立し、ボストン地域のイノベーションエコシステムが形成されたとのこと。
ハンズオン教育と産学連携を取り入れるという19世紀の革新的ビジョンがMITを米国ナンバーワンに押し上げたようで、先見の明とはこのことを言うのでしょうか?
他方、マンハッタン計画との関係はかなり濃密だったようで、日本人としては胸が痛みます。
このシリーズはこちらに続きます(新しく投稿されるとそちらに飛びます)。このシリーズの初回はこちらです。
コメントを残す