
リニア新幹線の名古屋駅。地下30m。東海道新幹線とは直交するようです。こちらから転載させて頂きました。

現在の名古屋駅の構内図。新幹線ホームから地下鉄東山線までは結構な距離があります。こちらから転載させて頂きました。
本シリーズではリニアモーターカーの分析研究を進めています。
前々回と前回はリニア新幹線のターミナル駅である品川駅での乗り換えの概要を調べ、論考もしました。リニア新幹線から山手線からへの乗り継ぎには9分から16分が必要ということが分かりました。
今回からは自身をらリニア新幹線乗客に想定して、様々な利用方法をシミュレートしてみます。比較対象として現行の東海道新幹線のぞみを利用する場合も記します。
まずは、かつての私の住居があった杉並区から私の共同研究相手の施設があった愛知県日進市までの出張を例としてみます。
日進市研究所での打ち合わせが今年(2025年)の10月14日火曜日の午前10時から開始されると想定します。最寄り駅に15分前までに到着すべきでしょう。駅から研究所まで徒歩12分なので間際の到着ではあります。
ケース1:現行の東海道新幹線のぞみを利用する場合
Googleのルート検索によると杉並区の駅を午前6時33分に出発する中央線電車に乗る必要があります。東京駅まで出て、のぞみに乗り、名古屋駅からは地下鉄と私鉄を乗り継ぐという経路で、9時44分に研究所最寄り駅に到着します。駅間の移動時間は3時間11分です。
ケース2:品川駅からリニア新幹線(ノンストップ便)を利用すると仮定した場合(セキュリティチェックが無い場合)
上記例と名古屋駅からの移動は同じと仮定しました。品川駅から名古屋駅までは40分間とします。名古屋駅と品川駅での乗り継ぎ時間は、それぞれ、18分と17分です。名古屋駅はのぞみ利用の場合でも乗り継ぎに13分掛かりますので、深い地下から上る時間5分を加算しました。品川駅では先に計算した乗り継ぎ時間の中間値12分を採用し、安全を見てホーム到着5分後にリニア新幹線が発車すると仮定しています。杉並区の駅からは新宿で山手線に乗り換えます。
結果、杉並区の駅を7時04分に出発する中央線電車に乗車することになります。移動時間は2時間40分に短縮されました。時間圧縮率はマイナス16%です。
ケース3:ケース2と同じですがセキュリティチェックがあるとした場合
品川駅に山手線で到着する時刻を30分間早める必要が生じます。杉並区の駅で中央線電車に乗車する時刻は6時39分に早まります。
移動時間は3時間5分です。時間圧縮率はマイナス3%です。
今回の想定例のように、品川駅まで時間が掛かる都内の駅を始点とし、名古屋駅から時間が掛かる駅を終点とした出張の場合、セキュリティチェックがあるとリニア新幹線利用のメリットが消えてしまうようです。セキュリティチェックが無いとしても時間圧縮率が16%で、これを如何様に評価すべきか判断の分かれるところではないでしょうか?
このシリーズはこちらに続きます。また、このシリーズの初回はこちらです。
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