pst04: 連載「害虫の研究」04_ネキリムシ

(抜粋)拙畑の幼苗を切り倒すネキリムシについて調べてみました。発芽後ないし定植後に幼苗が切り倒されているのを発見した時の精神的ショックと言えば、、、。

カブラヤガの成虫。こちらから転載させて頂きました。
タマナヤガの成虫。こちらから転載させて頂きました。


 春先、家庭菜園の準備を始めます。

 土を耕し、施肥後にもう一度耕し、畝を立て、黒マルチを敷設し、、、。

 黒マルチに穴をあけて種を埋め、水やりをして待つこと数日。

 無事に発芽すると播種時期が適正だったと安堵し、水やりをt付けます。

 そろそろ追肥をと考え、畝に出向くと、、、。

 幼苗が根元で切り取られ、横に倒れて萎れていたりします。

 ネキリムシです。

 「やっきり」します(笑)。

 播種のやり直しにより何とかなることが多いのですが、2週間程度は出遅れるため、野菜によっては適期を逃してしまいます。

 敵を知れば百戦危うからずと考え、ネキリムシについて調べてみることにしました。

 例によってChatGPTに質問する形でその本性を探りました。

》》》》》》》》ここから》》》》》》》》

0)はじめに
 ネキリムシ(根切り虫)は、特定の1種類の昆虫ではなく、野菜などの幼苗の地際部(根元)をかじって切り倒すガの幼虫の総称

 家庭菜園や農業で非常によく知られた害虫で、夜間に活動※し、昼間は土の中に潜んでいるため見つけにくいのが特徴。
※)朝見ると幼苗が倒れているというのがいつものパタン。

1)概要
(ア)和名:ネキリムシ(総称)
(イ)主な種類
・カブラヤガ
・タマナヤガ
・シロイチモジヨトウ(地域による)
(ウ)分類:チョウ目(Lepidoptera)ヤガ科(Noctuidae)
(エ)英名Cutworm
※)「切るワーム(イモムシ)」ですな。
(オ)代表的な学名
・カブラヤガ:Agrotis segetum
・タマナヤガ:Agrotis ipsilon
※)Argotisはギリシャ語で「農家ないし畑に棲むもの」、segetumはラテン語で「穀物」、ipsilonはギリシャ語のイプシロンでイモムシのY字模様を指すようです。
(カ)和名の語源
「ヤガ」は夜の蛾という意味だそうです。カブラは「蕪」、タマナは「玉菜(キャベツ)」を意味するとのこと。

「Cutworm)」という英名も、日本語の「ネキリムシ」と同じく、植物を切り倒す習性に由来しているそうです。

2)形態
(ア)幼虫
・体長:約30~50 mm
・灰色~褐色
・表面は比較的なめらか
・危険を感じるとC字形に丸まる

(イ)成虫
・地味な褐色のガ
・翅を広げると約35~50 mm
・夜行性

3)生態(幼虫)
・昼間は土中2~5 cmほどに潜む。
・夜になると地表に出て植物を食害する。
・幼苗の茎を地際で噛み切るため、「朝見たら苗が倒れていた」という被害が典型的。
・幼虫は土中で蛹になり、その後ガとして羽化。

4)分布
 日本全国に分布。また、中国・朝鮮半島・台湾・東南アジア・ヨーロッパ・北アメリカなど世界各地に近縁種が分布しているそうです。

5)被害を受ける植物
 非常に食性が広く、
・キャベツ
・ハクサイ
・ブロッコリー
・ダイコン
・カブ
・レタス
・ネギ
・トウモロコシ
・ジャガイモ
・ナス
・トマト
・ピーマン
・エダマメ
など、多くの野菜※が被害を受けるとのこと。
※)筆者のオクラが被害を受けたことが有ります

6)被害の特徴
 典型的には、
・地際で茎が切られる
・苗が突然倒れる
・葉はほとんど食べられていない
という症状。

 近くの土の中から幼虫が見つかることがあるそうです。

7)ネキリムシのメンタリティ
なぜネキリムシはわざわざ茎を切るのか」を調べてみました。

 どうやら、「食べやすい場所を食べたら倒れてしまった」というのが本来の姿のようです。

 では、なぜ地際部を「食べやすい」と感ずるのか?

(ア)地際部は意外に栄養価が高い
 植物の地際部には糖分・アミノ酸・水分が豊富に流れているそうです。

 葉で作られた糖が根へ送られ、根から吸い上げた水や養分が葉へ送られる交通の要所で、いわば、植物の「幹線道路」のような場所で、幼虫にとっては栄養価の高い部分なのだそうです。

(イ)土の中に隠れたまま食べられる
 これが最も大きな理由と考えられているそうです。

 昼間のネキリムシは土中に潜んでいて、夜になるとほんの少しだけ地表へ出て茎の根元をかじるそうです。

 もし葉まで登れば、鳥・クモ・寄生バチなどの天敵に見つかる危険が大きくなるため、安全性を優先しているとのこと。

(ウ)茎は柔らかい
 「葉の方が柔らかいのでは?」と考える向きもあるかもしれません。確かに成熟した植物では葉の方が柔らかい場合も。

 しかし、ネキリムシが狙うのは植えたばかり発芽したばかりの苗

 苗の地際部は木質化しておらず、非常に柔らかい組織であるため、幼虫でも容易に噛み切れるとのこと。

(エ)一度に大量の餌が手に入る
 苗が倒れると、葉全体が地面につき、幼虫は土中からあまり出ることなく葉を食べ続けることが可能。

 「根元だけ食べて終わり」はなく、倒した後に葉も食べることがあるとのこと。

 家庭菜園で苗だけ倒れていてまだ葉が食べられていないことが朝に散見される※ものの、夜の活動時間が短かったためのようです。
※)倒れた苗は片付けるので、、、。

(オ)進化上の適応
 ネキリムシの仲間は何百万年も前から草本植物を食べてきした中で、
・地面近く
・夜間
・土中から少しだけ出る
という生活様式が、天敵から身を守るうえで有利だったと考えられているそうです。

「葉がたくさんあるのに、なぜ茎だけ切るのか」という疑問は、多くの人が抱くようですが、ネキリムシに限らず昆虫は一般に「効率よく餌を得る」ことよりも、「天敵に食べられずに生き延びる」ことを優先するよう進化してきたそうです。

 ネキリムシにとっては、
・葉に登ってたくさん食べること
よりも、
・土の中に身を隠しながら安全に少しずつ食べること
の方が生存率を高める戦略だったようです。

8)防除方法
(ア)見回り・捕殺(最も確実)
 夕方から夜に見回る※と幼虫が活動しているとのこと。
※)家庭菜園でこれをやる人がいるのでしょうか?
 また、倒れた苗の周囲を数センチ掘ると見つかることが多い※そうです。
※)筆者の場合、発見確率は1割程度です。黒マルチの奥に潜んでいるのかもしれません。

(イ)土づくり
 植え付け前によく耕し、幼虫や蛹を鳥※に食べてもらうことで密度を減らせるそうです。
※)イソヒヨドリやジョウビタキには頑張ってもらいたいところ。

(ウ)雑草の除去
 ネキリムシは雑草でも育つため、畑周辺の雑草管理※が重要だそうです。
※)筆者は落第ですな。

(エ)防虫カラー(襟)
 紙やプラスチック※で苗の根元を囲むと、幼虫が茎をかじりにくくなり、家庭菜園では非常に効果が上がるようです。
※)筆者は加工したPETボトルを利用していますが、効果を実感しています。強風対策や保温効果も期待できるのでお勧めです。

(オ)天敵
 上述の鳥のほかに以下のような天敵※が存在するようです。これらは自然の個体数抑制に役立っているとのこと。
※)拙畑は無農薬なので天敵昆虫には頑張ってもらいたいところ。実際、地表性甲虫やクモはそこら中にいます。
・地表性甲虫(ゴミムシ類)
・クモ
・寄生バチ
・寄生バエ

(カ)その他
 農薬類もあるようですが、筆者の方針では不用なので割愛します。

《《《《《《《《ここまで《《《《《《《《

 筆者はネキリムシとヨトウムシを混同していたようです。ヨトウムシは主に葉を食する害虫でした。

 畑を耕していると、確かに、下掲のようなイモムシやその蛹と思われるものが時折出てきます。

 ですが、拙畑の土は乾燥するとコンクリートのように固くなるため、耕すのは多くの場合に雨後の湿った状態の下です。

 湿った土に混在するネキリムシのイモムシを視認できる視力はとうの昔に失われているので、野鳥に任せるか、防虫カラー採用を続けるかという選択肢になりそうです。

 に続きます。

【追補】
 以下にカブラヤガとタマナヤガの幼虫の写真をご案内します。イモムシ類の苦手な方はご覧になりませんよう。








































カブラヤガの幼虫。こちらから転載させて頂きました。
タマナヤガの幼虫。こちらから転載させて頂きました。

コメント / Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です