sc007: 「緑茶化計画の矛盾」について考えてみました

台北の茶芸館。こちらから転載させて頂きました。

「史迹 宗長菴阯」とあります。宗長庵がここにあったということでしょうか?

本論では「緑茶化計画が矛盾に満ちている」ことを結論としています。それではご高覧下さい。

専らJR六合駅の利用者だったので、気が付いていなかったのですが、久しぶりにJR島田駅で電車を降りて改札口を北に曲がり階段を下りてゆくと「地球上で最も緑茶を愛する街・島田市」の横断幕がありました。
「島田市はそのような街である」という断定調の文言です。

「島田はそうだったのか、そういえば、小中学生のころにお茶摘みに駆り出されたことがあったな」とその時は感じ入りました。

が、駅前広場のどこにもその続きがありません。
ロータリー中央にある栄西禅師の立像が目に入りましたが、「この人は島田とどんな関係があったかな、、、?」と首をひねりました。

逆に連歌師の宗長さんの碑の周辺の植栽が野放図で「おやおや」と。

確かに、かつて同居していた曾祖母や祖父母や父母は緑茶を頻繁に飲んでいました。
どこで茶葉を買ってくるかは家庭内議論の的でした。
自分自身も島田の井戸水で入れた緑茶を子どもの頃から好んで飲んでいましたが、東京の水道水で頂くお茶が同じ茶葉でも全くおいしくなかったと感じた記憶が呼び起されました。
大学生協の売店の棚にハラダ製茶のお茶(だけ)が並んでいるのを見たり、生協の生産地見学ツアーに島田の茶工場が入っていたり、をうれしく感じたりしていたことも。

これが地球上で最も緑茶を愛するということだったのかも、と思いました。

しばらく前に台湾の台北に旅行で行ったことがありました。
台北には近隣の山を巡る「猫空」というロープウェイがあって、その最上部には茶畑が広がっていました。
お茶の博物館もあったような。
都市全体が「お茶の町」という雰囲気でしたが、「あそこでは茶色のお茶で緑茶ではないから(地球上での)競争相手ではないのか、、」などなど。
さらに、「空港と金谷駅の間を猫空のようなロープウエイで結ぶのも一案かな、、」とも。

とまれ、そのような緑茶好きな島田市民に対して、緑茶化計画なるものがあることをその後に知りました。
これによると「地球上で最も緑茶を愛する街『にする』」計画が島田緑茶化計画なのだそうです。おや?

どう考えてもおかしい。すでに「地球上で最も、、」なのか、これから「地球上で最も、、」を目指すのか?両方を同時に掲げているとすれば、明らかなダブルスタンダード。

「すでに」であれば、緑茶化計画は屋上屋を架すような無駄ですね。
「これから目指す」のであれば、十二分に緑茶に馴染んできた島田市民をどのように改造してゆくのか、、、がよくわかりません。日本を代表し世界から称賛されるような緑茶文化の未来を育成してゆくのであればまだよいのですが、、。

何と言っても、「極東史上最も優れた文学作品を生み出した詩人のひとり」と称される宗長さんの生まれ故郷の島田ですから。

大いなる矛盾を感じ続けている今日この頃です。

この行政考察シリーズの最初はこちらです。

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