
コロラド州コロラドスプリング市郊外。こちらから転載させて頂きました。

シャルル・ドゴール空港。こちらから転載させて頂きました。

教授宅のプールはこんな感じでした。こちらから転載させて頂きました。

キャビンクルーザーの牽引。こちらから転載させて頂きました。
現役の研究者の頃に海外で開催される学会に出席するのには飛行機を利用していました。
その際、座席は最後尾の窓際をいつも選んでいました。
当然、エコノミー席です。その席からは海や山や雲も楽しめるのですが、本当の目的は到着空港近辺の街や空港自体の様子を上から観察するためでした。
この目的のためには主翼が邪魔です。結果、最後尾座席という選択になりました。もちろん、出張費用倹約の縛りの中で。
デメリットも発生しました。到着後に機体から降りるのは乗客中の最後でしたし、入国審査や税関は最後に通る結果となりました。
最も微笑ましい思い出はフランスのパリのシャルル・ドゴール空港で着陸後に刻まれました。
滑走路脇の草むらから多数のウサギが飛び出し、まさにピョンピョンと駆け回っていました。こんな空港もあるのだと長時間フライトの疲れも抜けていくようでした。
米国では住宅開発の様子が伺えました。
徒歩や自動車では、住宅地の中に入っても全体像が掴めません。
一軒一軒の敷地が広いためですが、空からは一目瞭然でした。同じ形式の住宅が幾何学的に並んでいるのです。おそらく、開発会社が一定区画への最密充填を考えて設計したのでしょう、住宅購入者のニーズを天秤にかけながら。また、地域によっては「敷地内に必ずプールがある」というケースもありました。
ちょっと脇道にそれるかも知れませんが、米国でお世話になった教授のお宅での経験を記しておきます。
自宅の敷地内にプールを持つ家庭には、大抵、飛び込み板があるようです。プールの深さも十分なため、水面から3m程度の高さまで飛び上がって頭からダイブしていました、なんと中年の教授が自ら。教授宅を共に訪ねた米国人男子学生たちもほぼ全員がこれを楽しんでいました、躊躇なく慣れた様子で。
現在の日本でも大型のスイミング施設でなければ経験できない板飛び込みが、米国では(裕福な)家庭の庭で出来るという事実に驚いたものです。
なお、ニュージャージー州にはキャビン付きのボートが庭に置いてある家屋も散見されました。これを自家用車で牽引してゆく光景を高速道路で目撃しましたが、目的地は川か湖か海か…。本当に貿易赤字で苦しむ国の住宅街なのかとも感じた次第です。
飛行機に話を戻します。
上述のように空から住宅街の様子を見ていると気づくことがありました。
空港に近づくにつれて洗濯物を外で干している家屋が増え、プールのある住宅が消えるということです。
私が米国滞在中に驚いた一つに、アパートの契約事項に含まれていた「洗濯物を外で干さない」があります。
これは、西海岸のカリフォルニアでも東海岸のニュージャージーでも同じでした。二階建ての低層建築物で、バルコニーもあるというのに。
「外見でアパートの価値が下がる」のをオーナーが嫌う趣旨だったと理解しています。
学生街アパートでは共同で、タウンハウス仕様のアパートでは各戸に、大型乾燥機が備わっていました。「それを使うべし」という訳です。
ということは、空港近くの家庭では「やむを得ず」洗濯物を外で干しているという解釈が成り立ちます。プール非所有が増えることと併せて考えると、どのような結論になるでしょうか?
カリフォルニアで私が住んでいた町(ロサンゼルスから自動車で2時間)にもジェット機が発着する地方空港がありましたが、ラグーンの中に位置し、人口密度はゼロに近い場所でした。
各国の主要国際空港が首都の中心に位置しないことを上記観察結果と合わせて考えると、空港はNIMBY※の代表格なのだろうと、背筋がちょっと寒くなりました。
※)”Not In My Backyard”(私の家の裏庭には置かないで)の略で、廃棄物処理施設、原子力発電所、刑務所など、社会的に必要とされる施設(迷惑施設)が、自分の居住地近くに建設されることに反対する住民運動や態度。空港も対象のようです。
コメントを残す