sc010: 東光寺谷川改修工事の謎

東光寺谷川のカワセミ。背中の瑠璃色が輝いていてとてもきれいです。

破堤が起こりやすい河道地形の例。最初の「曲流部」に注目してください。こちらから転載させて頂きました。

東光寺谷川でもカーブの外側(写真左側)の水位が上がっています。上記(3)が成立しています。

東光寺谷川が溢水する危険性があるとのことで、河岸工事が進められています。
ところが、技術上の謎が浮上してきましたので、それについて述べてみます。

ずっと以前ですが、東光寺谷川に大量の溢水が発生して、南側の岸町で一面が水没することがありました。それが契機となり、東光寺谷川の拡幅と堤防改修が下流から徐々に進められているとのことです。
実際、最近も小規模な溢水が発生し、堤防上の道路に土砂が溜まったことがありました。ですので、工事自体はありがたいことと感謝の対象です。
ただ、生息中のカワセミの棲み家が無くなってしまうとなると寂しくもあります。

ところが、専門家の話を聞いて「はて?」と考える点が浮上してきました。なぜそんなことをするのかという設計上の疑問です。まず、前提として以下があるそうです。
(1)旧来の橋が架かっている場所では谷川の中心は移動させないという方針。道路への影響を最小限とするため。
(2)工事内容は川幅を拡大させつつ堤防高さを増加させる。溢水の確率を減らすため。

 さらに、河川の水位の一般的な支配要因として以下があるとのことです。
(3)河川が曲がっている場合の増水時の水位は、一般に、カーブの外側がより高く上昇する。
(4)上記の水位上昇はカーブの曲率が高いほど大きい(カーブが急なほど外側の水位が上昇)。

(1)と(2)は納得です。
(3)と(4)も専門家の説明ですから、間違いがあるとは思えません。
ところが、ある地点では上記(4)にある曲率を増加させるような河道変更が東光寺谷川に予定されているらしいのです。

曲率をそのままとして上記(2)を実施するのが理にかなった改修だと考えられますが、わざわざ溢水可能性を高める流路変更、その目的はいったい何なのでしょうか?

法面の洗掘も指摘されています。その角の外側の土地には「溢水を覚悟してくれ」ということなのでしょうか?

謎です。

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