wf013: Nadeshiko vs Spain (international friendly)

Sorry. This is an article in Japanese again.

孤軍奮闘の感があった古賀塔子選手。こちらから転載させて頂きました。

今回は日本語のエッセイです(笑)。

スペインマドリード現地時間6月27日21時キックオフでスペインとの国際親善試合が行われました。なでしこジャパンは3-1で敗戦でした。残念な結果でしたが、両チームのコンディションの差を考えれば順当過ぎる敗戦でした。

スペインは翌週に控えるユーロ2025での優勝を目指すチームです。その一員を自覚する各選手がコンディションを整えていました。前回大会はベスト8で終わったものの、ワールドカップチャンピオンとして臨む今大会のノルマは優勝です。

代表チームのスペインですが、メンバーの殆どが欧州最強と言われるバルセロナ女子チームの所属です。所属チーム内で連携を強めるトレーニングを常日ごろから積んでいます。スペインの他チームからのメンバーも招集されていますが、主力選手達の戦術成熟度は無敵です。ましてや、バルセロナ女子チームは高度な戦術を特色としています。代表チームとしての戦術練度はこれ以上を求められないと考えられます。

さらにエースのアイタナ・ボンマティ(Aitana Bonmatí Conca)が病欠で、彼女を欠いたユーロ大会の可能性もある中、残りのメンバーの真剣な競争と模索が行われていました。

対するなでしこは、先発メンバー中の6人がオフシーズン明けでトレーニングを開始したばかり※。残りの5人はシーズン中でしたが、そのうちの4人が大西洋を渡っての参加でした。
※)移籍などで新しい環境となった選手にとってオフの過ごし方は簡単ではないと思われます。

コンディションが違い過ぎましたが、それでも、田中美南(みなみ)選手が先制点を挙げました。カウンター攻撃が奏功した形でした。

しかしながら、コンディション不良の上にボールを支配される展開となったためか、次第にスペインに圧倒されました。ボール支配率は72%対28%、シュート数は20対2とひどい劣勢のまま逆転されてしまいました。

スペインのプレスを押し返せないならば「別の手段を」とチーム戦術の変更が模索された形跡はありませんでした。ボール運びも慌てたままで落ち着きは見られませんでした。時間を作れて戦術変更を指揮できたかつての阪口夢穂選手が今のチームに欲しいと思わず考えてしまったほどです。

気になったのはコミュニケーション不足が原因と考えられるミスと戦術不良です。GK山下杏也加選手がゴール前からMFに出したスルーパスが何度も相手にさらわれて危機を招き、失点も発生しました。スペインがハイプレスをかけてきた結果とは言え、DF陣やMF陣の配置と準備が良ければ回避できた場面でした。が、山下選手からのハイパントを前提としたポジションに固執していた選手も見受けられました。決まり事が徹底されていなかったのではないでしょうか?また、解説の岩淵真奈氏も指摘していましたが、最終ラインのコントロールにも未熟さが残りました。センターバックの交代があったのが直接の原因かもしれませんが、チームとしての意思統一が無かったことの証左となりました。

前線の選手配置についても一考が必要と感じました。キックオフ時の配置はトップに田中美南選手と松窪真心(まなか)選手、左に藤野あおば選手、右に浜野まいか選手でした。これはあくまでも私見ですが、裏抜けとトラップとシュートの上手い浜野選手をセンターフォワードに置き、トップ下にポストプレーに優れる田中選手、右サイドの脅威となり得る藤野選手を右に、左サイドが得意な松窪選手を左に、とした方がそれぞれの選手の特色が生きるように思われます。

ニルス・ニールセン監督が次に指揮するのは国内組および抜擢選手の多い東アジア選手権(7/9から)ですが、チーム戦術の構築を如何様に図るか、注視したいと思います。監督自身の考えている「型」に選手を当てはめるタイプであるとすると、評価を変えざるを得ないことになります。

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