
塩見岳から望む間ノ岳。大井川源流が明確に見えます。こちらから転載させて頂きました。
このシリーズでは大井川の徹底研究を進めています。
前回は大井川の山岳伏流水の水質について、(商業化されている)甲斐駒ヶ岳山麓のそれとの比較をしました。
大井川の山岳伏流水は、環境基準AA類型を満たす清冽な水ですが、土砂流出による濁度がやや高めとのこと。砂岩・泥岩由来の地層を通過するため、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル含有量は低め(硬度30~100mg/L程度)なのだそうです。しかし、甲斐駒ヶ岳山麓のそれ(硬度約30mg/L)と比較するとやや多いということになります。
甲斐駒ヶ岳山麓の伏流水は「南アルプスの天然水」として商品化されていて、サントリーの公式情報によれば「クリアで雑味が少なく、口当たりが柔らかいのが特徴」とされています。
この水質の差が緑茶を淹れた際に如何様な相性を生ずるか、今回は考察してみます。
一般的に、緑茶の抽出には、軟水が適しているとされるそうです。そこにミネラルの含有が如何様に影響するか、GROKさんに調べてもらいました。
1)味わいのバランス
ミネラルがやや多い軟水は、純粋な軟水(硬度ほぼ0)に比べると、緑茶の渋み(カテキン)や苦味(カフェイン)が少し強調される可能性があるが、硬水ほど強くはなく、甘みや旨みもある程度保たれ、比較的バランスの取れた味わいになるそうです。
2)香りの変化
緑茶の爽やかで繊細な香りは、純粋な軟水ほど際立たない場合があるようです。ですが、大きく損なわれることは少ないとのことで、ミネラルが適度に含まれることで、香りにやや深みやコクが加わることもあるそうです。
3)口当たり
ミネラルがやや多い軟水は、純粋な軟水よりも少し重めの口当たりになるそうです。緑茶のすっきりした印象は比較的維持され、硬水のような「重さ」は感じにくいとのことです。
4)色の影響
茶の色はほぼ鮮やかな緑を保つそうです。が、ミネラル量によっては非常にわずかに濁りが生じる可能性があるそうですが、硬水ほど顕著ではないようです。
以上により、「大井川の伏流水で淹れた緑茶」に慣れ親しんだ私が、東京のホテルや料理店で出される緑茶を「物足りない」と感じ、「他の人はこれをおいしいと感ずるのだろうか」と疑問に思った理由がよく分かりました。ちなみに、私は「濃いお茶」が特に好きな人間ではなく、どちらかと言えば薄めのお茶を好みます。
GROKさんの結論は以下の通りです。
大井川の伏流水は、「急須での煎茶や抹茶の抽出」に適しており、特に渋みが強すぎず、爽やかな香りと甘みが引き立つ緑茶に仕上がりやすい。
甲斐駒ヶ岳の軟水は、緑茶の繊細な風味を引き出すのに適している。特に、玉露や高級煎茶のような旨味を重視した茶に適しており、渋みを抑えた滑らかな味わいを引き出す。
また、GROKさんは「ペットボトル緑茶では軟水のクリアな特性が茶の香りと味の透明感を高めるとされている」というのですが、ペットボトル緑茶に「味の透明感」なるものを感じた経験のない私には賛同できないコメントでした。
とまれ、コーヒーにも酸味、苦味、香り、コクが多種多様であり、コーヒー好きでも人によって好き嫌いがあると聞いています。紅茶も然りです。緑茶も淹れ方が千差万別で、抽出のされ方も様々のようですので、以上の特徴は良し悪しの問題ではないと考えます。
ただ、大井川の伏流水の特色を最大限に活かした緑茶というものがどんなものになるのか、私の興味は尽きません。
》》》》このシリーズはこちらに続きます(新しく投稿されるとそちらに飛びます)。また、このシリーズの初回はこちらです。ミニシリーズの初回は以下の通りです。
・「ダム」
・「本流の変遷」
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