or005: 大井川の研究_05 ダム_2

日本一の堆砂率98%の千頭ダム。あと10年で竣工100年を迎えます。それを記念して取り壊してみては、、、などと考えたのは秘密です。こちらから転載させて頂きました。

このシリーズでは大井川の徹底研究を進めています。

前回は大井川本流に施工されたダムを上流からリストアップし、発電用ダムについては発電量を調べました。例によって基本調査はGROKさんにお願いしています。ですが、どうやら地理の調査をGROKさんは大の苦手としているようで間違いが含まれている可能性があります。一応、裏を取る調査は自ら行っておりますが、要注意でご高覧願います。

今回は支流に施工されたダムとその水の利用を見てみます。括弧内はおのおの支流名、堤高、総貯水容量、形式、竣工年、事業者(電力会社の場合には(最大)発電総量を追記)を表します。

赤石ダム(赤石沢川、58.0m、3,090千㎥、重力式、1990年、中部電力(40.5MW))
⇒排水は畑薙湖へ

千頭ダム(寸又川、64.0m、4,950千㎥、重力式、1935年、中部電力(22.2MW))
⇒寸又川下流の湯山発電所に送水して発電

大間ダム(寸又川、46.1m、1,519千㎥、重力式、1938年、中部電力(16.5MW))
⇒大間発電所で発電して寸又川に排水

寸又川ダム(寸又川、34.8m、987千㎥、重力式、1936年、中部電力(68.2MW))
⇒寸又川の水に加えて大井川本流の大井川ダムからも送水を受け貯水し、大井川本流の下流に位置する大井川発電所(崎平)に送水して発電

境川ダム(境川、34.2m、1,173千㎥、重力式、1943年、中部電力(32MW))
⇒大井川本流の塩郷の上流にある久野脇水力発電所に送水して発電

笹間川ダム(笹間川、46.4m、6,340千㎥、重力式、1960年、中部電力(58MW))
⇒笹間川の水に加えて塩郷ダムからの送水を受けて貯水し、大井川本流の川口発電所に送水して発電
⇒川口発電所直下流に川口取水口があり、大井川用水の起点となり、更に神座分水工によって右岸と左岸にそれぞれ用水供給、これには長島ダムからの供給分も加わっている

大代川ダム(大代川、43.0m、621千㎥、重力式、1968年、静岡県)
⇒通常は貯水しない穴あきダム


寸又川ダムや笹間川ダムでは大井川本流からの送水を受けていますし、大井川本流に排水する発電所に送水したりしています。発電のための水は少しも無駄にしないぞ、、という設計指針が窺えますが、その分、環境や水産業への配慮が欠けているようにも思われます。

多くは第二次世界大戦直前や高度経済成長期の電力需要増大に対応するためのある種の国策の結果だったと思われますが、、。
一般論として、「国策」が常に正しい結果を与えるとは限らない、その時々の需要に集中するあまり長期的視点が欠如する、、、の先例として脳中に刻む対象ではないかと考えられます。

》》》》このシリーズはこちらに続きます(新しく投稿されるとそちらに飛びます)。また、このシリーズの初回はこちらです。ミニシリーズの初回は以下の通りです。
・「ダム
・「本流の変遷」 

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