
除草剤の分類表を改正しました。学術的により近い表記とし、普遍性を改善しました。
前回の除草剤分類にミス(というより不適切表記と抜け)がありましたので、今回は修正版とします。
前回は大別して6種類としましたが、倍の12種類となりました。また、商品名や製品名を分類名としていた部分がありましたが、基本に立ち返って学術的な名称と改めました。
また、それぞれの主要用途と有害性持続度についても以下に付記します。
それぞれの機能と特徴については上掲表をご高覧願います。
例によって、ChatGPTに質問する形で調査を進めました。
以下に、各除草剤系統の主要用途と人体に付着した場合(皮膚曝露)の危険性が簡潔にまとめられています。
なお、実際の危険性は「原体」か「製剤(界面活性剤など含む)」かで大きく異なるようです。
1)グリサホート系
》代表例:グリサホート
》主要用途
》》非選択性(ほぼ全ての雑草)で農耕地、果樹園、非農耕地など。
⇒公園や寺社境内などは想定されていないようです。
》》茎葉処理型
【皮膚付着時の危険性】
》》原体の急性毒性は比較的低い
⇒懸念されている発癌性についてChatGPTはスルーしたようです。
》》製剤に含まれる界面活性剤で皮膚刺激あり
》》通常は洗浄で対応可能
》》大量曝露で軽度の皮膚炎
2)ビピリジリウム系
》代表例:パラコート
》主要用途
》》非選択性で速効性接触型※。非農耕地や果樹園など。
⇒「非農耕地」が気になります。大河川の土手や鉄道敷地などが含まれるでしょうか?下記の危険性から公園や寺社境内など不特定の第三者が立ち入る可能性のある場所での使用は厳禁と思われます。
⇒公園などでは、やはり、使用禁止とのこと。
※)「接触型」とは薬液が触れたところだけが枯れる効果を言うようです。
【皮膚付着時の危険性】
》》非常に危険。皮膚からも吸収され、びらんや潰瘍を形成するとのこと。
》》大量曝露で全身毒性(致死的)とのことで、直ちに大量洗浄および医療機関受診が必須となるそうです。
3)ホスフィネート系
》代表例:グルホシネート
》主要用途
》》非選択性で茎葉処理。遺伝子組換え作物対応品があるようです。
【皮膚付着時の危険性】
》》中等度の皮膚刺激が生ずるそうです。また、神経毒性は経口で問題となるとのこと。通常は洗浄で対応可能のようです。
4)フェノキシ系
》代表例:2,4-D
》主要用途
》》広葉雑草に有効で、芝生、水田、畑に用いられるとのこと。
【皮膚付着時の危険性】
》》軽度~中等度の刺激が生じ、大量曝露の場合には神経症状が生じた報告があるようです。通常は速やかな洗浄で回避可能とのこと。
5)ACCase阻害剤(FOP・DIM)
》代表例:フェノキサプロップ、セトキシジム
》主要用途
》》イネ科雑草専用で広葉作物中で使用するようです。
【皮膚付着時の危険性】
》》急性毒性は低いものの、軽度の刺激程度はあるそうです。重篤例はまれとのこと
6)トリアジン系
》代表例:アトラジン
》主要用途
》》畑地の土壌処理に用いられるそうです。長期の残効があるようです。
【皮膚付着時の危険性】
》》軽度刺激があり、長期曝露の場合には内分泌かく乱の懸念があるとのこと。通常は洗浄で対応するそうです。
7)尿素系
》代表例:ジウロン
》主要用途
》》土壌処理により非農耕地で用いられるようです。
【皮膚付着時の危険性】
》》軽度刺激があり、長期曝露で肝影響の報告があるそうです。通常は洗浄で対応するようです。
8)ジニトロアニリン系
》代表例:トリフルラリン
》主要用途
》》発芽前の土壌処理によりイネ科雑草を抑制するそうです。
【皮膚付着時の危険性】
》》皮膚刺激があり、感作※の報告があるそうです。洗浄が推奨されているようです。
※)「アレルギー反応を起こしやすい状態」になること。再度の侵入で過敏な反応が誘発されるとのこと。
9)アセトアミド系
》代表例:アラクロール
》主要用途
》》発芽前処理によりイネ科雑草専用に用いられ、広葉雑草も抑制するそうです。
【皮膚付着時の危険性】
》》刺激性があり、一部に発がん性が懸念される物質がふくまれるとのこと。洗浄は必須のようです。
10)ALS阻害剤(スルホニルウレア系など)※
※)ALS:アセト乳酸合成酵素
》代表例:ベンスルフロンメチル
》主要用途
》》低薬量で高効果を発揮するそうで、水田や畑で用いられるとのこと
【皮膚付着時の危険性】
》》急性毒性は低いものの、軽度刺激は生ずるようです。まれに重篤例が生ずるとのこと。
11)PPO阻害剤※
※)PPO:プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ
》代表例:フルミオキサジン
》主要用途
》》接触型で土壌処理および茎葉処理として用いられるようです。
【皮膚付着時の危険性】
》》光過敏様の皮膚炎が生ずるようです。刺激性があり、「洗浄+遮光」で対処するそうです。
12)HPPD阻害剤※
※)HPPD:4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ
》代表例:メソトリオン
》主要用途
》》白化作用によりトウモロコシ栽培などに用いられるようです。
【皮膚付着時の危険性】
》》急性毒性は比較的低いようですが、軽度の刺激があるそうです。通常は洗浄で対応するとのこと。
以上、「散布してそのまま放置してよい除草剤は無い」と断言できそうです。
ChatGPTは以下を注意喚起しています。
》》》皮膚付着時の基本対応(共通)《《《
ア)直ちに大量の流水と石けんで15分以上洗浄
イ)汚染衣類は脱ぐ
ウ)刺激・発赤・痛みが続く場合は医療機関受診
エ)ビピリジリウム系は必ず受診
公園や寺社境内での使用については最低24時間立入禁止、子どもが触れる場所は48時間確保とする自治体もあるようです。
次回に続きます。
》》》》このシリーズはこちらに続きます(新しく投稿されるとそちらに飛びます)。 このシリーズの初回はこちらです。
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