lnr003: リニアモーターカーの分析 03 「リニア」の利点(2)?????

フランスの高速鉄道TGVの最高速度の羅列。こちらから転載させて頂きました。

パリのリヨン駅に並ぶ二台のTGV。見掛けが随分と違います。両方とも日本の「のぞみ」の鴨嘴とも違う形状です。こちらから転載させて頂きました。

前回はリニアモーターカーを地下鉄に利用する際のメリットとデメリットを考察しました。

デメリットを凌駕する地下鉄建設コスト削減に有効性が認められる場合には、大きな都市の地下鉄として採用されているようです。

今回は残りの一つのメリットとされる「推力を得るのに車輪が不要」という特色を考えてみます。

これまでの説明でも明らかなように、リニアモーターでは固定子と回転子※は非接触のままで、回転子に直線運動の動力が発生します。この動力で車両を加速することによって鉄輪式鉄道の速度限界を打破するとされています。
※)リニアモーターの場合には回転しませんが、便宜上この呼称を使います。

鉄輪式とは鉄のレールに鉄の車輪を接触させて車両の推進力と荷重支持力を得るというものです(普通の電車と考えてください)。鉄輪式の車両が推進力を得るためには、レールと車輪の間に摩擦力が働いていて「車輪が滑らない」ことが必要です。より厳密には「静止摩擦力」※です。
※)電車が動いているのに「静止」はおかしいと感ずるかもしれませんが、車輪とレールが接触している点に注目すると両者は「静止」の関係になります。

良く知られているように、一般に、物体は一定値以上の力が加わるとその力が静止摩擦力に勝り、動き出します。鉄輪式でも同じことが生じます。ある一定以上の力、すなわち推進力がその値を超えると静止摩擦力は働かなくなり、鉄輪は滑り出します。そして、それ以上に推進力が得られない状態となります。加速も得られませんので速度の上限値となります。

リニアモーターは静止摩擦力に頼らない推進力を生みだしますので、その壁を打ち破るとされています。

では、その壁がどのあたりにあるのか、フランスの高速鉄道TGVの実際で見てみましょう。TGVは鉄輪式高速化を突き進めている鉄道と言えます。その試験走行最高速は時速574.8kmです。

一方、日本のリニア新幹線の試験走行の最高速度は時速605kmだそうです、、、、、、あれっ???。5%増し…。

このシリーズはこちらに続きます。また、このシリーズの初回はこちらです。

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