
イギリスの方針転換を主導したロバート・ピール首相。こちらから転載させて頂きました。
「戦争を無くすためには戦争の本質を理解する必要がある」という考え方に立脚して本シリーズに着手しました。
少し前から第一次アフガン戦争(1838年~42年)へ着目し始めています。
前回はその前段階と考えられる二度の「ロシア・ペルシャ戦争(19世紀)」のさらに前段階の1800年頃のイギリスの事前交渉を俯瞰しました。
アジアの戦争の影にイギリス(とフランス)の影がちらつくためです。
結果、イギリスに頼ってしまい、イギリスに梯子を外されたペルシャはロシアにコーカサス地方を割譲することになります。
その挙句の果てに第一次アフガン戦争で今度はイギリスが惨敗します。といっても、多くの使者はインド人傭兵でしたが、、、。
今回は、第一次アフガン戦争の戦後、イギリスがどのように考え振舞ったかを見てゆきます。
例によって、ChatGPTに質問する形で調査を進めました。
ChatGPTはいきなりの結論を与えてくれました。
第一次アフガン戦争で壊滅的敗北を喫したイギリスは、完全撤退 → 体制立て直し → 限定的な報復 → その後は「直接支配を避ける戦略」に転換したそうです。
以下はその流れです。
1)壊滅的敗北のあと何が起きたか
1842年、カブールからの撤退で英軍はほぼ全滅(有名な“生還者1人”の話※)。
※)軍医のウィリアム・ブライドン(Dr. William Brydon)という人のようです。
これによりイギリスは:
・アフガニスタンから全面撤退
・親英政権(シャー・シュジャー)は崩壊
・影響力を一時的に喪失
一度「完全に負けて引いた」状態に陥ったとのこと。
2)すぐに諦めたわけではない(報復遠征)
イギリスは同年に再び軍を送り:
・カブールを再占領
・捕虜の救出
・都市の一部破壊(報復)
ただしここで重要だったのは占領を続けず、あえて撤退したことだそうです。
3)戦略転換:「干渉しすぎない」
この敗北でイギリスは学んだそうです。
それまで:アフガンに傀儡政権を置こうとした
その後: 「内政には深入りしない」方針へ
具体的には:
・直接統治や駐留を避ける
・外交的影響力にとどめる
・必要なら国境周辺だけ管理
4)背景:ロシアとの駆け引き
イギリスの目的:
・アフガニスタンを支配することではなくロシアの南下を防ぐ「緩衝地帯」にすること
・「完全支配」より 「そこそこ従う独立国」の方が都合が良いという発想に変化
5)その後どうなったか
上記路線は続いたものの、緊張は消えず。
最終的に:
・第二次アフガン戦争(1878年~80年)で再び介入(ただしより慎重)
⇒明治維新の後ですな。
結果:
・外交権はイギリスが握り、内政はアフガンに任せる典型的な「半独立・緩衝国家」
⇒どこかの国もこんな感じなのでしょうか?
6)まとめると
第一次アフガン戦争の敗北後、イギリスは:「占領して支配する」から「距離を置いてコントロールする」へ戦略転換
第一次アフガン戦争(1838〜1842)の壊滅的な敗北(とくにカーブルからの撤退)を受けて、イギリスはアフガニスタンへの直接介入路線を見直し、「深入りせず緩衝地帯として扱う」という方針へと転換していきました。この時期の本国上層部は、主に以下の人物たちです。
ちなみに、上記の方針転換を主導したのは以下の人々のようです。
・英首相:ロバート・ピール(保守党)
1841年に首相に就任し、戦争終盤からその後の処理を担ったとのこと。ピール政権は無理な対外拡張を抑え、より現実的で抑制的な外交路線へと舵を切ったそうです。
・英外務大臣:アバディーン伯ジョージ・ハミルトン=ゴードン
ピール政権下で外務を担当。アフガニスタン問題においては、ロシアとの均衡を意識しつつも、直接支配より間接的影響力を重視する姿勢を支持したそうです。
・インド統治責任者(重要:アフガン政策は実質的にインド統治機構が主導):エレンボロー伯エドワード・ロー
1842年にインド総督に就任し、敗戦処理を担当。報復的な軍事行動(カーブル再進入など)は行ったものの、最終的にはアフガニスタンからの撤退を決定し、恒久的占領を放棄。
さらに、ちなみに戦争開始時の政権は以下の通り。
・メルバーン子爵ウィリアム・ラム(ホイッグ党)
・インド総督:オークランド伯ジョージ・イーデン→ この政権が親英政権樹立のために軍事介入を決定しました。
⇒ホイッグ党は改革志向で、産業資本家や都市中産階級の利益を反映し、選挙制度改革などを推進したそうですが、海外でも「自分たちにとって都合のよい政権」を作ることに抵抗が少なかったとのこと。商人・金融・産業資本と結びつきが強かったそうです。
⇒21世紀のどこかで聞いたような話ではありますな、、、。
次に続きます。
このシリーズはこちらに続きます(新しく投稿されるとそちらにリンクされます)。
このシリーズの初回はこちら、同じく前回はこちらです。
「第一次アフガン戦争」小シリーズの初回はこちらです。他のミニシリーズの初回は以下の通り。
・「フランス革命戦争」
・「ナポレオン戦争」
・「テキサス独立戦争」
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