
大井川水系最大の出力87MWの奥泉ダム。こちらから転載させて頂きました。
このシリーズでは大井川の徹底的研究を進めています。
大井川の水が支える産業を見てゆくシリーズを始めて6回目となります。
前回は製造業の大井川水依存出荷額の推計し、年額1.0~1.8兆円と見積もりました。
また、この金額がJR東海社の年額純利益の数倍に相当すること、さらには水の欠損が同社にとって悪性の不良債権となる旨を指摘しました。
今回は電力です。
以前に、大井川水系のダムを俯瞰した際、総発電量を見積もりました。それを年額の売電金額に焼き直すこととします。
例によって、ChatGPTに質問する形で調査を進めました。
推計の内容は次の通りです。
1)発電設備の規模
大井川水系には、中部電力の水力発電所が集中していて、発電所数は約15か所、合計出力は約61万kW(=612MW)と累計されるようです。
2)年間発電量の推計
ただし、水力発電はフル稼働しないため、設備利用率(稼働率)を乗ずるようです。
日本の一般水準として40~55%程度という数値を用います。
⇒以前の推計値が228MWでしたので、稼働率37%を想定していたようです。揚水発電などの要因を勘案すると40%未満も妥当と考えられます。
1年間は8760時間なので、稼働率37%を用いると
最大出力 612MW × 8760時間 ×0.37=20億kWh
と算出されます。
3)売電単価の設定
水力の売電価格は状況に依存するようですが、卸電力市場・長期平均で10~15円/kWh程度のようです。
4)売上高の推計
「発電量 × 単価」で求められますので、200億円~300億円と推計されます。
5)浜岡原子力発電所
ここでの冷却水には海水が用いられているため、大井川水系の水の寄与はゼロと見做せます。
そもそも、不正のために稼働していないという実情もあります。
》》》》このシリーズはこちらに続きます(新しく投稿されるとそちらに飛びます)。また、このシリーズの初回はこちらです。 「大井川の水が支える産業」ミニシリーズの初回はこちらです。その他のミニシリーズの初回は以下の通りです。
・「ダム」
・「本流の変遷」
・「橋」
・「大井川鐵道の歴史」
・「水源の山々」
・「沢と滝」
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