
JR東海のロゴマーク。こちらから転載させて頂きました。

JR東海の運輸業の営業収益・営業損益の推移グラフ。営業損益から利払いや税金を差し引いた額が下記引用の純利益(2025年度約4,230億円)となります。コロナによる赤字から回復基調ではあるようですが、、。こちらから転載させて頂きました。
このシリーズでは大井川の徹底的研究を進めています。
大井川の水が支える産業を見てゆくシリーズを始めて5回目となります。
前々回からは製造業を吟味しています。
前回は製造業の大井川水依存出荷額の推計モデルの基礎データ収集に着手しました。
ところが、その中の「(3)対象自治体の製造業の業種割合(推計)」に要修正箇所が見つかりました。
筆者が製造業出荷額の自治体間比較に目を奪われていたためです。特に、掛川市と牧之原市の突出ぶりに。陳謝します。
今回は、上記修正を施した上で、「大井川の水に依存する製造業出荷額」の推計値までたどり着きたいと考えています。
例によって、ChatGPTに質問する形で再調査を進めました。
以下の業種割合が出荷額ベースで求めてなかったため、それを正しました。また、当該自治体の製造業出荷額の水依存比率も算出しました。
(3)対象自治体の製造業の業種割合(推計)
①島田市(紙・飲料・化学が比較的強い)
・高依存:45%、中依存:35%、低依存:20%
⇒高依存:38%、中依存:42%、低依存:20%
・水依存比率:46%
②藤枝市(食品+機械のバランス型)
・高依存:35%、中依存:40%、低依存:25%
⇒高依存:30%、中依存:45%、低依存:25%
・水依存比率:43%
③焼津市(全国有数の水産加工都市)
・高依存:60%、中依存:25%、低依存:15%、
⇒高依存:52%、中依存:33%、低依存:15%
・水依存比率:52%
④吉田町(化学・紙+輸送機械)
・高依存:40%、中依存:35%、低依存:25%
⇒高依存:45%、中依存:38%、低依存:17%
・水依存比率:49%
⑤牧之原市(飲料・食品+機械)
・高依存:45%、中依存:35%、低依存:20%
⇒高依存:35%、中依存:30%、低依存:35%
・水依存比率:42%
⑥ 川根本町(茶加工など小規模食品中心)
・高依存:70%、中依存:20%、低依存:10%
⇒高依存:65%、中依存:25%、低依存:10%
・水依存比率:57%
⑦袋井市(輸送機械・機械工業が強い)
・高依存:25%、中依存:45%、低依存:30%
⇒高依存:22%、中依存:38%、低依存:40%
・水依存比率:37%
⑧掛川市(機械・輸送機械+一部食品)
・高依存:30%、中依存:45%、低依存:25%
⇒高依存:18%、中依存:37%、低依存:45%
・水依存比率:34%
⑨菊川市(農産加工+機械)
・高依存:40%、中依存:40%、低依存:20%
⇒高依存:28%、中依存:47%、低依存:25%
・水依存比率:42%
⑩御前崎市(食品+エネルギー関連+機械)
・高依存:35%、中依存:40%、低依存:25%
⇒高依存:40%、中依存:35%、低依存:25%
・水依存比率:46%
(4)対象自治体の製造業の大井川水依存出荷額(推計)
島田市: 1,714億円
藤枝市: 2,009億円
焼津市: 3,007億円
吉田町: 1,133億円
牧之原市: 3,623億円
川根本町: 48億円
袋井市: 1,830億円
掛川市: 3,415億円
菊川市: 1,012億円
御前崎市: 595億円
(5)製造業の大井川水依存出荷額(推計)
・上記総計: 18,395億円=1.8兆円
・補正下限値※: 10,143億円=1.0兆円
※)大井川とは別の水系の水を利用している可能性のある焼津市、袋井市、掛川市を除いた総計
(6)まとめ
筆者のデータ収集能力と推計能力で求めた値が上記です。1.8兆円と1.0兆円の間のどこかに正解があるものと考えられます。
おそらくは、1.8兆円に近い方でしょう。
ちなみに、これは「年額」です。
大井川の水に欠損が生じた場合、損害額はその割合を上記年額に掛け算する必要があります。
仮に10%としても毎年2000億円に近い金額の補償金が必要となります。
JR東海社の年額純利益は約4,584億円とのことで、かなりの不良債権を会社として抱えることになります。
水に30%の欠損が出れば赤字転落です。
》》》》このシリーズはこちらに続きます(新しく投稿されるとそちらに飛びます)。また、このシリーズの初回はこちらです。 「大井川の水が支える産業」ミニシリーズの初回はこちらです。その他のミニシリーズの初回は以下の通りです。
・「ダム」
・「本流の変遷」
・「橋」
・「大井川鐵道の歴史」
・「水源の山々」
・「沢と滝」
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