19cw049: 19世紀の戦争_049_米墨戦争_1846年~48年_3_当時の米と墨

(抜粋)米墨戦争の理解を深めるために勃発直前のアメリカとメキシコの状況を俯瞰してみました。

1824年のメキシコ(スペインからの独立は1821年、テキサス独立戦争は1835年~36年)。国境線は、スペインが米国と交渉した1818年のアダムズ=オニス条約による。「Oregon country」は「アメリカとイギリス(実際にはイギリス領カナダ)の双方が領有権を主張し、共同管理(共同占有)されていた広大な地域」、「Unorganized territory」は「アメリカ領ではあるが行政組織がほとんどない土地」。こちらから転載させて頂きました。
戦争の概要地図。 係争地域(黄土色)、米国領土(1848 年:土色)、 メキシコ領土(1848 年:薄緑色)、 グアダルーペ・イダルゴ条約後(レモン色)。こちらから転載させて頂きました。

「戦争を無くすためには戦争の本質を理解する必要がある」という考え方に立脚して本シリーズに着手しました。

 アメリカが起こした米墨戦争(1846年~48年)においてメキシコは膨大な領地を移譲する結果となりました。

 そこで、当時のアメリカとメキシコの国情を理解する必要を感じましたので、それらを俯瞰することにします。1846年の開戦直前の両国の状況です。

 例によって、ChatGPTに質問する形で調査を進めました。

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1)アメリカの状況
(ア)明白な天命(Manifest Destiny)の高まり
 1840年代のアメリカでは、「アメリカは太平洋まで領土を広げる使命を神から与えられている」という「明白な天命」※の考え方が広く支持されていたそうです。
※)この(独善的な)思想の出所と広がり方を把握したいところですな。

 これにより、オレゴン地方、テキサス、カリフォルニア、ニューメキシコなどの獲得を望む世論が強まっていたそうです。
⇒⇒「獲得???」

(イ)ポーク大統領の就任
 ジェームズ・K・ポークは1845年に大統領就任。彼は選挙公約として
・テキサス併合
・オレゴン獲得
・太平洋への進出
を掲げており、領土拡大を積極的に推進。
⇒⇒「拡大???」

(ウ)テキサス併合
 1836年にメキシコから独立したテキサス共和国が1845年にアメリカへ加盟。
 しかしメキシコは「テキサス独立そのものを認めていない」という立場で、最大の対立点に。

(エ)国境問題
 アメリカはリオグランデ川を国境と主張。一方、メキシコはヌエセス川が国境であると主張。
 
 この両河川の間には約200kmに及ぶ係争地帯※があり、ポークはこの係争地帯へ軍隊を派遣し、衝突が起きたとのこと。
※)以前のご案内では、両河川の間のメキシコ湾に面した地域の紛争と考えていましたが、上掲地図(2番目)を見ると、係争地は内陸の奥深くまで伸びていて、現在のニューメキシコ州の東半分やコロラド州の一部を含んでいたことが分かりました。

2)メキシコの状況
(ア) 独立後の政治混乱
 メキシコは1821年にスペインから独立したものの、その後20年以上にわたり
・クーデター
・政権交代
・軍人政治
が繰り返されたそうです。
 大統領が短期間で何度も交代するなど、政情は極めて不安定だったとのこと。

(イ)財政難
 独立戦争の影響で
・国家財政は悪化
・軍隊への十分な給与も困難
・インフラ整備も停滞
など問題山積でアメリカと比べると経済力には大きな差が存在。

(ウ)北部支配の弱さ
 当時のメキシコ領には
・カリフォルニア
・ニューメキシコ
・アリゾナ
・ネバダ
・ユタ
・テキサス
など広大な地域が含まれていたものの、人口は非常に少なく、政府の統治も十分には及んでいなかったそうです。
 そのためアメリカからの移民が増えていったとのこと※。
※)筆者は、映画「荒野の七人」の時代設定はこのころではないかと考えています。服装や装備は19世紀後半のもののようですが、乾燥地帯のメキシコ寒村(アルタカリフォルニア)にアメリカ人の荒くれ者たちが助けに入るという設定は米墨戦争以前のものとした方が自然と感じた次第です。

(エ)サンタ・アナ
 アントニオ・ロペス・デ・サンタ・アナ(1794年~1876年)※は、テキサス独立戦争でも中心人物だったようですが、その後の彼は何度も政権に復帰する一方で、国内政治の混乱の象徴的存在でもあったそうです。
※)「西半球のナポレオン」と呼ばれ、メキシコの政治的指導者、将軍そして11回大統領に就任し、独立間もないメキシコの政治と政府に大きな影響を与えた人物。有能な軍人だが、政治家としてはほとんど評価されていないそうです。

3)当時の両国を比較すると
アメリカ(人口約2,000万人)
・経済成長中
・民主制度が比較的安定
・工業化が進む
・領土拡大を目指す

メキシコ(人口約700万人)
・財政難
・クーデター続発
・農業中心
・領土維持に苦慮

《《《《《《《《ここまで《《《《《《《《

 当時の両国の国情からすれば、メキシコが食い物にされた結末は納得できるところではあります。

 ですが、やはり、アメリカの「明白な天命」は気になるところです。

 次に続きます。

 このシリーズはこちらに続きます(新しく投稿されるとそちらにリンクされます)。
 このシリーズの初回はこちら、同じく前回はこちらです。他のミニシリーズの初回は以下の通り。
・「フランス革命戦争
・「ナポレオン戦争
・「テキサス独立戦争
・「第一次アフガン戦争」 
・「第一次アヘン戦争」   

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